海上自衛隊といい歯のために
日本歯科医師会とnoteがコラボしたコンテスト「#いい歯のために」が開催されています。
内容は結構なんでも良さそうでしたので海上自衛隊と歯の健康の話について触れたいと思います。
歯の健康と生活習慣
歯って不摂生な生活を送っていると悪影響が一番わかりやすい体の部位ですよね。
虫歯になればすぐ痛くなります。
これについては多少程度の差こそあれ皆さん認識の一致するところではないでしょうか?
ではその歯の健康を守るためにどうすればよいのかというところですが、基本的には毎日きちんと歯を磨く、定期的に歯科受診をするなどでしょうか。
ただ歯科受診については時間の確保が難しかったり予約が一杯であったりとできない人が多いというのは聞いたことがあります。
海上自衛隊の基本的なお話
そもそも海上自衛隊の仕事についてご存知の方はいるでしょうか。
ぼんやり船に乗ってる、大砲とか扱ってるといったざっくりとした印象だと思います。
全員船に乗っているわけではないのですが、正直そのイメージでも大きく違ってはいないのでここではスルーします。
一番重要なのは船で勤務しているという点です。
船での勤務で気を付けることはいくつかありますがここで触れることはもちろん歯の健康についてです。
船の生活と歯の健康の話
船の生活と健康、特に歯の健康にどのように密接に関係しているのか。
船の生活の特徴は一言で表すと不規則、ただこれに尽きます。
どう不規則なのかというと海上自衛隊の船はひとたび出港すると長期間航海することが珍しくありません。
特に「海上自衛隊幹部候補生学校」を卒業したての幹部の卵「初級幹部」が必ず経験する「遠洋練習航海」は長いと日本を半年という期間は慣れることになります。
その期間のうちある程度は港に停泊することはできるのですがそこは海外の地で日本ではありません。
ちなみに長いと2週間程度ずっと海の上ということもあります。
さらに海の上にずっとということは船は24時間動き続けるということです。
海上自衛官はその24時間を交代制で勤務しながら船を動かし続けています。
そうなると必然的に夜間も起きて仕事をすることになりますし、食生活や睡眠時間も不規則になりがちです。
不規則な生活というのは健康によろしくないのは説明するまでもありません。
先ほども触れましたが海上自衛隊の船は長いと半年も日本を離れることになります。
その状況で体調を崩してしまった場合、風邪くらいであれば休めば回復するかもしれません。
しかし、専門的な医者に診てもらう必要が生じた場合、実は海上自衛隊の船には医者は常駐しているわけではないのです。
そうなってしまうと最悪の場合日本まで緊急搬送されることもあるかもしれません。
そうならないために船で勤務できるかどうか海上自衛官は健康診断である程度判断されています。
そのうちの一つに歯があるというわけなのです。
虫歯があるとどうなるか
ここまで来るのにだいぶ時間がかかりましたが、海上自衛官が健康診断時に虫歯があると診断されたらどうなるでしょうか。
普通に「要治療」の診断が下されますがひどい場合船に乗ることができなくなってしまいます。
これはおぼろげな記憶ですが内臓系の同様の診断ではそこまでいかなかったと思うので「歯の健康」はそれだけ重要視されているということです。
ちなみに船に乗りたくないからと言ってわざと治療しないということはお勧めしません。
虫歯になった人ならわかると思いますが、虫歯ってひどい症状になると食事もままならなくなったりして仕事どころではなくなってしまいます。
普通に日常生活にも支障をきたすので素直に治療してください。
そして船勤務を受け入れましょう。
おわりに
ということで海上自衛隊の歯の健康についてお話させていただきました。
ほとんど歯の健康について触れられていない気もしますが、仕事のみならず生きていくうえで虫歯などは百害あって一利なしということだけでも伝わればいいかなと思います。
完全な余談です。
そもそも船のご飯ってカロリー高目だったりおいしかったりして食べ過ぎることもあるのでそりゃ虫歯にもなりますよね。
ただ、娯楽が少ない船の勤務で美味しいご飯というのはそれだけでいいものなのでままならないものです。
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