『言語学クエスト:ことばの世界をめぐる冒険』⑦

タネ本は、ことラボ りょ(2024)『言語学クエスト -ことばの世界をめぐる冒険- 』です。今回はChapter1「音の草原」、【オノマトペは「音真似」?】の続きメモです。

(1)オノマトペの音には必然がある
 普通の単語:恣意性(単語の意味と音の結びつきはテキトー)という性質 
       をもっており、日本語の「本」を英語ではbook、イタリア語   
       やスペイン語ではlibro、ギリシャ語ではβιβλίο (vivlío)と言う
       ように、言語によって同じものへの名づけ方が異なる。

 オノマトペ:発音が意味に大きく影響を与えている(=有契性)
 ・日本語の例
  擬声語:ワンワン 、パオーン
  擬音語:トントン (ノック音)、バタン
  擬態語:キラキラ 、ジグザグ、ツルツル、しとしと(雨降り)
  擬情語:ドキドキ 、ワクワク、ズキズキ

 犬の鳴き声を「ポリポリ」だと思う人は、きっと現れないはず。ということは、オノマトペでは音と意味にある程度の結びつきがあるということになります。そして、雨がやさしく降るときの「しとしと」なんかもドンピシャの表現ですよね(ところで、「ドンピシャ」って何だ!?)。

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