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9兆4670億キロメートルの奇跡

繋いだその手に
貴方の握り返す力はなく
それが答えだと知ったの

スルリとすり抜ける
2人の手
指先は

まるで流れ星のように
光の尾を引きながら
粒子となり
そして消えていく

貴方の背中が
広すぎて
私はただ
その後ろ姿を抱きしめる事は
もう無いのだと
噛み締めた

人生の時間は
短いけれど
そんな時の悪戯に
貴方と出会えた事
それは奇跡

一光年先
また会えるなら
ずっと貴方だけを
待つの
ずっと
ずっと

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