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私の人生を変えた1冊の本との出会い

去年のとある日に本屋さんに出掛けたときの話です。

ふらっと入って文芸コーナーを見ていたら、装丁がとても綺麗な本を見つけました。

「レーエンデ国物語」 著名:多崎礼

普段はファンタジーを読まないのですが、どうしても気になってしまい、まずはネットで試し読みをすることに。

面白いそう、気になる、でも高いな、あーどうしよう。そうだ。

買わないで後悔するより、
買って後悔しよう!

(↑私のモットーです)

という気持ちで購入しました。

「革命の話をしよう」
一気に惹き込まれる一文から始まります。

領主の娘で主人公ユリア・シュライヴァと
呪われた地レーエンデに住むトリスタンを中心に物語は進みます。

憧れていた地レーエンデに足を踏み入れ、初めての友情を育み、初めて仕事をし、そして恋に落ちる。

しかし建国の始祖の予言書が争乱を引き起こし、レーエンデを守るため、ユリアは帝国の存立を揺るがす戦いの渦中へと足を踏み入れる...。

【以下感想です】
読み終わった結果から言うと、泣きました。
こんなにも美しく、儚く、心打たれる物語は初めてです。

・愛する人を守るために葛藤する。
・自由を得るために、望みを叶えるために奮闘する。
・平和な日常や青春を謳歌する。
・己の私利私欲のために動く人間の醜さ。

人間の心情を細かく丁寧に表現されていました。


読み終わったときに、世界観の素晴らしさや「レーエンデ」という物語に圧倒されて放心し、感傷に浸ったのはこれが初めてかもしれない。


最後の数ページで号泣するとは思いませんでした。人間の命をこれまでかと儚く、美しく、映画のように目の前の光景で描写されるような表現。


あの瞬間は二度と味わえないかもしれない。
それくらい没頭する物語だった。


今まで生きてきた人生の中で、こんな素晴らしい物語を見つけて、出会えて、読んだということが奇跡としか言いようがない。

読んで以降、多崎礼先生の大ファンです!

気になった方はぜひ読んでください!!

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