“ミンナが嬉しい実現プロセス”のご紹介
“ミンナが嬉しい実現プロセス”は、TOC思考プロセスを私なりにアレンジして作った、社会問題の解決を模索するためのノウハウです。
TOC思考プロセスとは何か?
目標を達成する上での本質的な問題を発見し問題解決していく、6つのツールを使ったプロセスになります。
作った人は、大ベストセラー『ゴール』で有名なエリヤフ・ゴールドラット博士です。
私は、書籍『全体最適の問題解決入門―「木を見て森も見る」思考プロセスを身につけよう!』を読んで、内容を実践しようと頑張ってきましたが、実践していくうちに、必要に応じて色々なアレンジを加えるようになりました。
TOC思考プロセスの『現象を繋げて現状を把握しながら解決策を探していく』『ミンナで協力する事で解決策を見出していく』という方向性は、今後、間違いなくより必要になってくるコンセプトだと思います。
ただ、より多くの人が実践して成果を出していくには、以下の点で、改善する必要があると感じました。
TOC思考プロセスの不足点
1,最初の現状ツリーをきちんと作ろうとすると難し過ぎて挫折する
2,1つの凄い解決策を出す前提のように書かれているが1つの凄い解決策で全部がうまくいく場合はあまりない
3,結局、アイデアを出す事は必要になる
4,ツールをいったりきたりして使うほうが良い。特に、荒くてもよいので、一旦、最後のプロセスまでをアウトプットしてからブラッシュアップしたほうが良い
1について
現状ツリーは、UED(好ましくない現象)とUED(好ましくない現象)を繋いでいくという作業で出来上がります。ただ、これ、やってみると、分かりますが、完璧なものを作るのは非常に難易度が高いです。また、好ましくない現象、とすると、色々な人が協力し合うのに支障が出やすいので、私のノウハウでは”困った”としています。
2について
私のノウハウでは、複数の解決策を新しく考える事を方針にしています。
3につて
凄い分析をしたら、自然と凄い解決策が浮かび上がって、芋づる式に問題が解決していく。そんな事は、恐らく滅多にありません。私のノウハウでは課題、目標が沢山見えるので、その1つ1つに対して、アイデアを出す事で、1つ1つを解決する具体策を見出しやすくなります。かなり大変で地道で忍耐力のいる作業です。
4について
自分の納得いくもの、実現性の高い解決策を1回で作ろうとするのは、かなり難しいです。ただ、このノウハウを最後まで通して行うと、「こんな状況になったら凄く嬉しいな」というイメージが湧くので、そこから戻って、更にブラッシュアップするという作業へのモチベーションが高まります。
ここまで読んで頂くと分かるかもしれませんが、楽をして儲かる類の話しでは全くありません。凄く大変です。
以下のような人を読者として想定しております。
・NGO・NPOで活動していて、”困った”を解決しようと既に尽力されていて、新たな展開を考えたい方
・既存のビジネスに行き詰まって、今まで培った経験・人脈・技術、その他資源を使って、新しい展開を考えたい方
・社会問題のレポートを書く大学生
・SDGs関連のビジネスをしたい人
・困った人を見て、私にも何か出来ないかしらと漠然と考えている人
・構造的に状況を把握、分析して提案まで行いたい報道関係の方
・政策を作っている方
有料部分では、例と共にノウハウの実行方法をご紹介致します。
実践して困ったを解決する画期的な取り組みで社会を元気にしてください。
”ミンナが嬉しい実現プロセス”の構成と使い方
”ミンナが嬉しい実現プロセス”は以下の内容で構成されています。
① 困った マップ
② 困った予測
③ ミンナが嬉しい仮説
④ 実現条件ロジックツリー
⑤ ミンナが嬉しい マップ
⑥ 嬉しいへの障害突破ツリー
使っていくステップは以下の通りです。
1,”困ったマップ”を作る
2,”困った予測”を作る
3,”ミンナが嬉しい仮説”を作る
4,アイデアを出す必要のあるテーマを抽出する
5,各テーマに対してアイデアを大量に出す
6,”実現条件ロジックツリー”をまとめる
7,”ミンナが嬉しいマップ”を作る
8,”嬉しいへの障害突破ツリー”を作る
9,各目標を達成するための行動を洗い出す
各プロセスの説明
1, “困ったマップ”を作る
まず、”困ったマップ”について、説明する。その名の通り、困った事を原因と結果で繋げたものである。例えば、「コロナによる感染拡大→重症者が増える→人工呼吸器が不足する」といった繋がりや、「コロナによる感染拡大→学校が休校になる→給食が食べられなくなる→貧困家庭の子供が困る」のように、見聞きした困った事の繋がりを立体的に繋げて行くことで、”困ったマップ”は出来上がる。例として、『コロナ対策の政策提案』で使った”困ったマップ”を提示する。このように、全体像を見渡す事で、様々な対策を総合的に行いやすい事を、前著『コロナ対策の政策提案』で示した。画像が見づらいので、GoogleDriveのデータもご利用ください。
【コロナ感染拡大による困ったマップ】
〇困ったマップ作成のポイント
・厳密に行い過ぎない
いうまでもなく、社会は非常に複雑である。因果関係を厳密に分析しようとしたら、それだけで物凄い時間が掛かってしまう。ここでは、あくまで、次の対策を作るための仮のものという考え方で、ある程度「こうなるよね」という大まかな理解で進める。分析のための分析にならないようにする。時間があれば、“困った”の当事者に聞き取り調査を行うなどして、困った事がどのように繋がっているかを調査しながら進めよう。
・フォーカスする範囲としない範囲を決める
困った事の連鎖は、社会全体で繋がっているので、全部を細かく繋げようとしたら、時間が掛かり過ぎてしまう。自分達が解決したい事を考えて、どこにフォーカスするかを考えて、フォーカスしない部分は大まかに進める。
私の作った『コロナ対策の政策提案』の困ったマップは、私が主にニュース見聞きした”困った”などを要素としてあげて、繋いでいった。普段、テレビでニュースを見たり、新聞を読む時も、因果関係の連鎖を意識して、必要があれば、メモするなどして情報収集すると良いです。
〇困ったマップの効用
困ったマップを使って、社会のより広い範囲の”困った”を把握した上で解決策を考える事が出来るようになる。当初考えていた”困った”とは全然違う”困った”を解決しようとする必要が出てくる場合もある。また、ある”困った”と別の”困った”を意外な形で繋げる事で双方がWIN-WINの画期的な解決策が生まれる。(例)外出自粛時、外に出られずやりがいを持ちづらい人にオンラインでのボランティアで活躍してもらう取り組みなど。
2, ”困った予測”を作る
困ったマップを見ながら、この困ったが更に続く時の予測を作って困った予測を作ります。この際は、細部は省いて、この困った状況が続くとどうなるかを大まかに考えます。
『コロナ対策の政策提案』で作った、困った予測は下記の通りです。
【コロナ感染拡大による困った予測】
3, “ミンナが嬉しい仮説”を作る
困った予測を見て、それを逆転する状況を想像する。あくまで、仮説なので、「そんな事出来るわけない」とか、心の中から湧き上ってくる批判は一旦置いておく。
『コロナ対策の政策提案』では、2020年11月~2020年4月まで予め外出自粛期間に設定して、それまでに社会全体で準備する事で、感染拡大防止と経済発展を両立して乗り越える事を提案しました。”感染拡大防止のために外出自粛を希望”する事と”経済を回すために外出自粛を希望しない”事のジレンマを解決するために、”休業要請対象の業種の人には一時的に転職ORオンラインでも営業できるように業態変換する事をサポート”という案を出しました。かなり難しい事ですが、これが実現すれば、ミンナが嬉しいという仮説です。
『コロナ対策の政策提案』で作ったミンナが嬉しい仮説は以下の通りです。
【コロナ対策によるミンナが嬉しい仮説】
4, アイデアを出す必要のあるテーマを抽出する
”困ったマップ”と”ミンナが嬉しい仮説”を見て、どのようにすれば、ミンナが嬉しいが実現するかのアイデアを出すためのテーマを抽出する。
『コロナ対策の政策提案』に関しては、どうしたら「オンラインでの経済活動を活発化するにはどうしたら良いか?」「どうしたら休業要請対象の業種の人が、一時的に転職しやすいか?」「休業要請対象の業種の人が、オンラインで業態変換するにはどうしたら良いか?」「外出自粛時に時間を持て余す人に何か活躍してもらえないか?」「外出自粛時にミンナが快適に生活・仕事をするにはどうしたら良いか?」「外出自粛時の雇用創出はどのように行えば良いか?」「外出自粛時に生み出された雇用で必要とされるスキルを身に付けやすくするにはどうしたら良いか?」などについてアイデア出しを行いました。このアイデアを出すテーマは、アイデアを出しながら、思いつく事でもあるので、どんどん追加していきましょう。そのアイデアを元に起業や新規事業を起こす場合は、そのアイデアを事業計画などに詳細化していく必要がありますが、ここで終わらず、最後まで、このノウハウを進める事をお勧めします。どんな”ミンナが嬉しい仮説”がビジョンとなり、優秀な人材を集めやすくなるからです。
5, 各テーマに対してアイデアを大量に出す
ここが大事です。ここで、アイデアを沢山出す事で、画期的かつ実現可能性が高く、ミンナの嬉しい取り組みが生まれる可能性が高くなります。アイデアの出し方は、色々な発想法(アイデアの出し方のノウハウ)の書籍があるので、それを参考に行ってください。私が作った”アイデア出しPCアプリ”もその目的で使えます。ここでは、発想法については、詳しくは触れませんが、オズボーンのブレーンストーミングの際のルールなどを参考にして、なるべく、幅広く、“変な”アイデアも沢山出してください。おかしなアイデア、実現不可能なアイデア、役に立ちそうもないアイデアが、よく考えたら、素晴らしい取り組みに繋がるかもしれません。
オズボーンの4原則
(ブレスト、アイデア出しの時のルール)
①結論厳禁:批評しない、結論を出さない
②自由奔放:荒削りなアイデアを歓迎する
③質より量:量と多様性を重視する
④便乗歓迎:人のアイデアから連想し発展させる
6, “実現条件ロジックツリー”をまとめる
大量に出したアイデアをカテゴリ分けするなどして整理します。
その上で、ロジックツリーにまとめましょう。
私が作った提案のロジックツリーを参考に提示します。
【コロナによる困ったが解決するための実現条件ロジックツリー】
一番左に、実現したいミンナが嬉しい状況。その状況を実現するために必要な項目を3つ決めて、更にその必要な3つを実現するための具体的な取り組みを2~4個提示しました。
このロジックツリーも、4回程度作り直してこの形になりました。
何度も作り直してより良いものにしていってください。
7, “ミンナが嬉しいマップ”を作る
実現条件ロジックツリーの取り組みが実行された時に、困ったマップの各“困った”が連鎖的に解決していくところを想像しながら作ります。これは、凄く楽しい作業です。ここでも、「本当にそんなうまくいくの?」という疑問は一旦、置いておいて、作成してください。
【コロナ対策によるミンナが嬉しいマップ】
※すいません、Google Driveでは、取り消し線が消えてしまいますが、Googlespreadsheetで開き直して頂くと、取り消し線が見えるようになります。
8, “嬉しいへの障害突破ツリー”を作る
提案ツリーで出した解決策で”困った”が”嬉しい”に実際に変化するために障害を洗い出す。障害を洗い出したら、それとセットの目標を書き出す。
『コロナ対策の政策提案』では下記のように目標と障害を書き出しました。
【コロナ対策による嬉しいへの障害突破ツリー】
『コロナ対策の政策提案』では、全体的な目標に対しての”嬉しいへの障害突破ツリー”を作りました。状況に合わせて、「全体的な目標に対して作るのか?」「個別の目標について作るのか?」を決めてください。個別で作る場合は、全部作ると大変なので、特に重要なものだけ作るなどしてください。
9, 各目標を達成するための行動を洗い出す
『コロナ対策の政策提案』では障害突破ツリーで途中目標が6個できました。その6個の途中目標を実現するために、どのような行動を取ればいいかをリストアップします。リストアップできたら、後は、その中から良いものを選んで行動に移していきます。
実践例(食品ロスについて)
全体の流れを理解して使い始めやすいように、例をあげて、実践していきます。
今回は、”食品ロス”について、”ミンナが嬉しい実現プロセス”を使って、解決策を作っていきます。
最初の情報源としては、社会派のWEB記事を使います。”困った”がどのような因果関係で起こっているかを分析しているので、最初の”困ったマップ”を作るのに役立ちます。食品ロスについて、”ミンナが嬉しい実現プロセス”を使う
食品ロスについて、”ミンナが嬉しい実現プロセス”を使う
1, “困ったマップ”を作る
今回は、下記の記事を使って、困った事を抜き出して、”困ったマップ”を作っていく。
【食品ロスの困ったマップ】
記事の内容以外にも、野菜などは、超期間の保存が難しい点、その年の天候によって不作・豊作が変わるなどの、変化がある事も関係していると思われるので、困ったに加えた。
日本の食品ロスと世界の飢餓も因果関係があると考えて繋げた。
2, ”困った予測”を作る
困った予測は、このまま、食品ロスが減らないとどうなるだろうか?と考えました。
【食品ロスの困った予測】
3, “ミンナが嬉しい仮説”を作る
ミンナが嬉しい仮説は困った予測を逆転させて、”食品ロスがなくなる事で、世界で飢餓で苦しむ人がいなくなる”とする。元のテーマは、食品ロスではじめたが、情報収集する中で、上位目標が出てきたら、そちらを”ミンナが嬉しい”の仮説にしても良い。単に「食品ロスを減らそう」、というよりも、「世界の飢餓をなくすための手段の1つとして食品ロスを減らそう」、というほうが必要性をより感じられる。また、こう考えると、食品ロスを無くすのは、世界で飢餓を苦しむ人がいなくなるための手段の1つだという事が分かる。このように、困ったマップを作ると、より大きい視点で、物事を捉えられる事もメリットの1つだ。また、食品ロスをめぐるジレンマとしては、食べ物を大事にしたいという要求と美味しいものを食べたいという要求のジレンマがあると思う。このジレンマを明確にする事も、仮設作成の重要な点だ。作った”困った予測”と”嬉しい仮説”は以下の通りです。
【食品ロスの嬉しい仮説】
こうして、見てみると、「日本の食品ロスが減ったら、世界の飢餓に苦しむ人が減るのだろうか?」と疑問に思う人も多いかもしれないが、一旦、そのように仮定する事で、考えを前に進める事が出来る。
4, アイデアを出す必要のあるテーマを抽出する
ここで、テーマを抜き出す前に出来る事がある。それは、既に行われている対策を調べる事である。対策が行われているという事は、何らかの”困った”が存在する事になる。その”困った”が自分が作った困ったマップに抜けているのであれば、付け足す必要がある。
図にすると、こうである。
今回は、同じ記事に解決策としての取り組みが掲載されていたので要約します。
解決策①
ある規模以上のスーパーに、賞味期限切れの商品を廃棄する事を禁止し、慈善団体への寄付や家畜の飼料や肥料などに活用する事を義務付ける。(フランス)
→解決する困った:「事業者の食品ロスを減らす」
解決策②
一般家庭で鶏を飼育する取り組み(フランス)
→解決する困った:「生産者と消費者の距離が遠い」
解決策③
家庭や飲食店などが余った食品を屋外に配置した共同の冷蔵庫に入れて、それを欲しい人が持っていけるという仕組み(スペイン)
→解決する困った:「家庭の食品ロスを減らす」
解決策④
農林水産省が実施する「フードバンク」活動。食品の製造工程で規格外品として捨てられる商品を引き取り、福祉施設などへ無償で提供した企業に税制上の優遇措置をする。
→解決する困った:「流通過程の食品ロスを減らす」
解決策⑤
カルビー株式会社は、2019年6月からポテトチップスの賞味期限を6カ月に延長
→解決する困った:「賞味期限切れで廃棄される食品をなくす」
(気付き)
売れ残り、という現象が、食品ロスを起こしている。
選択の自由と、食品ロスを無くすはジレンマなんだな
解決策⑥
登録店舗が廃棄しそうな食品を登録し、ユーザーはそこに申し込むことで、定価よりも安く食品を手にすることができるフードシェアリングサービス
→解決する困った:「商品を廃棄せざろうえない店舗」
解決策⑦
コンビニエンスストアチェーンが、賞味期限切れの売れ残り商品の値引き販売を容認の動き
→解決する困った:「商品を廃棄せざろうえない店舗」
以上、抜けていた”困った”を見つけたので、困ったマップを作り直す。
【食品ロスの困ったマップ(更新版)】
このように、困ったマップは、情報を加えながら、どんどん更新していく必要がある。
では、改めて、アイデアを出すテーマを決める。
① 家庭での食品ロスを減らすには?
② 食品の買いすぎを防ぐには?
③ 食べられる部分を過剰に捨てるのを防ぐには?
④ 店舗での売れ残りを減らすには?
⑤ 生産者と消費者の距離を近づけるには?
⑥ 作る量の増減にうまく対応するには?
⑦ 世界での飢餓の人を減らすには?
テーマについて、大きさでいうと、⑦が一番大きい。
大きいテーマ、小さいテーマ、階層的にそれぞれをテーマについてアイデアを出す事で、
沢山のアイデアを出す事で、実際に実現可能性の高い取り組みのアイデアを出す事ができる。実際に、7個のテーマで10~30のアイデアを出した。
アイデアを出す時は、「こんなの意味がない」「ありふれている」「実現できない」「馬鹿げている」「面白味がない」など、ネガティブな考えは、一旦、置いておいて、とにかく量を沢山出す必要がある。
5, 各テーマに対してアイデアを大量に出す
ここでは自分で開発した≪アイデア出しPCアプリ≫を使ってアイデアを出した。興味のあ
る人は、kindleの『アイデア出しPCアプリのススメ』を見て欲しい。
theme:家庭での食品ロスを減らすには?
・ゴミ箱にカメラを取り付ける
・食べれる部分を残さず食べる調理方法を紹介する
・自給自足を推奨する
・野菜の定期通販する
・料理を何にしようか、を考えなくて良いサービスを作る
・食べ残しは、肥料にする
・食べ残しを細かく分類して、何らかの方法でそれぞれを活用する
・食べ残しの寄付、AIで食べて問題ないか判定する
・その地域に必要な食料の量を計算して、その分だけ分配する。この取り組みに賛同してくれる人の特区を作る。
・食事を一家庭ずつ作る、という考えを改め、寮を通常の形式にする
・衛生・安全面をクリアする、集団用の冷蔵庫を開発する
・楽しむ食事、と、楽しまない食事に分けて、楽しまない食事は、必要最低限の栄養を取るようにする
theme:食品の買いすぎを防ぐには?
・定期的に配達するものを使う
・不便さを受け入れる
・食べる事のバラエティを不必要とする
・食事コンサルタントが決めた食品を買い料理をする
・冷蔵庫と食品保存棚がセットになった商品を作る
・冷蔵個をレンタル式にして、その時の状況にあった大きさのものを使えるようにする
・冷蔵庫の中身をAIで把握できるようにする
・冷蔵庫にカメラをつけて、人もしくはAIが見て、買い物のアドバイスをしてくれる
・保存食を美味しくする
・食べ残しを有料化する
・契約スーパーで、月間いくらで、これくらいの量を販売するという契約にする
・スーパーで、その場で作って、持ち帰れるサービスにする。余った分は他の人が持ち帰れるようにする
theme:食べられる部分を過剰に捨てるのを防ぐには?
・調理の場面をカメラで撮影して、AIで捨てる部分の評価を行う
・食事をミンナ決まったメニューを食べる
・ペットのえさにする
・肥料にする
・ゴミ箱にカメラをつけてAIで評価する
・集団キッチン制度を採用する
・健康的な食事と過剰に捨てるのジレンマを解決する(脂身の問題など)
・健康的なメニューを安く実現できるサービスを提供する
・素材別に過剰に捨てる、を調査して一覧にして対策を考える
・ARメガネで、切るところを示す
theme:店舗での売れ残りを減らすには?
・仕入れを、地域の人が必要なだけに限定する
・定量性の買い物制度を作る
・賞味期限に近いものは、寄付する
・必要がある分、作る、を実現する
・売り切れて、機会損失するを何らかの方法でなくす
・賞味期限が切れる手前で、保存食に作り変えるプロセスを作る
・買い物のプロセスを変える
・通販と店舗での販売を組み合わせる
・商品の値段を賞味期限切れに近づくにつれ、自動的に安くなるようにデジタル化する
theme:生産者と消費者の距離を近づけるには?
・家庭菜園をする人に補助金を出す
・シャア農場を普及させる
・住まいの構造を、家庭菜園をセットにして、そもそも販売する
・仕事を複数行うのが普通にして、農家を副業で行う人を増やす
・小さいスペースで作れる野菜を紹介する
・野菜工場を地域ごとに作る
・オンラインで野菜栽培セミナーを開く
・マンションで、野菜をシェアする
・屋上は、全部、野菜を育てる場所にして、暑さ対策を兼ねる
・近くの森に、生態系を壊さずに食べれるものを栽培する
theme:作る量の増減にうまく対応するには?
・余った分を、廃棄しないで、海外に提供できるようにする
・沢山出来過ぎた作物の対応を行うサービスを作る
・沢山できすぎた作物を、安く長期保存できるように加工するサービスを作る
・沢山できた時、少なくできた時の保険を作る
・世界全体での価格変動になる
・ドローンによる安い、食料移動が実現する
・国を越えて電線のように食料を移送するサービスが実現する
・市中に出回る作物をAIでデータ管理する
・ビル内での栽培で天候などの影響を受けないようにする
・その年の天候などで、沢山出来過ぎる作物を予測して、先手を打って動けるようにする
theme:世界での飢餓の人を減らすには?
・紛争をなくす
・自国で作物を栽培できるように支援する
・国連の食糧備蓄を増加させる
・豊かな国の食品ロスを減らして、その分を提供する
・各種環境破壊を防ぐ
・必要量と現状を可視化する
・農業、畜産業、漁業などのノウハウを教える人増やしていく
・世界全体でみて、食糧生産を最適化する
・砂漠、枯れた土地でも栽培できる作物を開発する
・砂漠化した土地を緑化する技術を確立する
6, “実現条件ロジックツリー”をまとめる
【食品ロス解決の実現条件ロジックツリー】
どうしたら、世界から飢餓がなくなってミンナが嬉しいが実現するか、その条件を3つ考え、その実現手段をその下の階層に記載した。
7,”ミンナが嬉しいマップ”を作る
【食品ロスのミンナが嬉しいマップ】
このように、色々な”困った”が”嬉しい”に変わっていく様子を見ると、ワクワクする。ここで、困ったが嬉しいに変わる様子を見て、再度、その嬉しい状況を実現するにはどうしたら良いか?というテーマでアイデア出しを行えば、更に、実現性の高い取り組みを生み出していける。
8, “嬉しいへの障害突破ツリー”を作る
今回は、
①家庭の食品ロスをなくす
②事業者の食品ロスをなくす
の2点について、障害突破ツリーを作ってみる。
【家庭の食品ロスをなくすための障害突破ツリー】
【事業所の食品ロスをなくための障害突破ツリー】
9, 各目標を達成するための行動を洗い出す
①家庭の食品ロスをなくす
②事業者の食品ロスをなくす
の2つの目標から、途中目標が9個出たので、その途中目標を実現するための行動をリストアップしていく。
≪大目標≫家庭の食品ロスをなくす
【小目標①】どんな食品や素材でどのように食品ロスが起こっているかの詳細が分かっている
【行動】
アンケート調査をネットで行う
【小目標②】冷蔵庫、ゴミ箱などが、食品ロスをなくすのに最適化されている
【行動】
ベンチャーなどと共同で新しい家電を開発する
【小目標③】食品の購入が食品ロスをなくすのに最適化されている
【行動】
ベンチャーなどと共同で食品ロスがなくなる、購買方法を実験的に行う
【小目標④】食品ロスをなくすノウハウが確立され公開されている
【行動】
ベンチャーなどと共同で、ノウハウを開発する
【小目標⑤】食品ロスをなくすモチベーションが高くなる仕組みがある
【行動】
ゴミ箱にカメラを付けてAIで判定する事で、食品ロスを評価する仕組みを作る
≪大目標≫事業所の食品ロスをなくす
【小目標①】どの事業者でどのように食品ロスが起こっているかの詳細が分かっている
【行動】
アンケート調査をネットで行う
【小目標②】作りすぎた作物が廃棄されずにすむ
【行動】
廃棄されずにすむには、どのような仕組みが必要か考える
【小目標③】各事業者が食品ロスをなくすノウハウが確立され公開されている
【行動】
食品ロスをなくす、専門のコンサルティングを確立する
【小目標④】食品ロスをなくすモチベーションが高くなる仕組みがある
【行動】
表彰制度を作る
おわりに
いかがでしたでしょうか?
大きな社会問題に対して、具体的な”困った”の連鎖を把握して、解決策のアイデアを出して、具体的な行動に落とし込んでいく。このようにすれば、どんな社会問題も解決していけます。
この作業は、1人で行うと、頭の整理等が凄く大変なので、出来れば、チームを組んで行いましょう。また、この”ミンナが嬉しい実現プロセス”を、沢山の人が使いやすいように、色々な“困った”を元に、実践を繰り返して知見を高めていきます。
一緒に、このノウハウを実践して頂ける方、このノウハウを使って新規事業を開発したい方、ご意見ある方、などは下記のTwitterアカウントからメッセージください。宜しくお願い致します。
@purust