【ぼーっとアート】クロード・モネ《睡蓮の池》
どうも。いかたこです。
ぼーっと眺めるから、見えることがある。
ぼーっとアートは、私の好きなアート作品をぼーっと眺めて、感想や考察をひたすら書くというシリーズです。
※この記事に書かれている内容は個人的な感想であり、美術や歴史的な根拠は一切ありません!
今回の作品は、クロード・モネの《睡蓮の池》です。
写真は、展覧会「モネ 連作の情景」で撮影したものです。
それでは、ぼーっと眺めていきましょう!
ゆ、ゆれてる!
《睡蓮の池》だけでなく、展覧会で見たモネの絵画(印象派以降)は、どれも揺れているように見えました。それは、筆の跡を残す描き方や、淡い色のグラデーションなどによるものだと思います。そして、この絵画から感じる動きは、私が勝手に抱いていた印象派のイメージとは、異なったものでした。
それまで私は、印象派の絵画とはその時、その場所の一瞬を切り取ったものである、と思っていました。
モネも、自分が探し求めているものを、
であると語っています。
キャンバスに描かれたものが一瞬の風景であるならば、それらは静止しているはずだと思っていました。しかし、目の前にあるモネの絵画は、その世界が揺れている。その瞬間であるのに、今もなお動いている。止めたはずのものが動いているなんて、まるで絵画に「慣性の法則」が働いているみたいです。
過ぎ去ってしまう自然の美しさ、その一瞬の動きを、モネは絵画の中に表現したのかもしれません。
マジかよ……めっちゃおもしろいやん! って、会場でニヤニヤしていました。マスクしといてよかったぁ。
音声ガイドには、展覧会のテーマソングも収録されていました。Hana Hopeさんの「たゆたう」という曲です。やっぱり、私が感じた揺れは、間違っていなかったようです。ちなみに、この曲もとても素敵な曲で、今も図録を見ながらYouTubeで聞いています。オススメです!
ここまでは、モネの作品全体に感じたことです。
それではもう一度、《睡蓮の池》を見てみましょう。
とてもキレイな緑色です。
《睡蓮の池》というタイトル通り、ここに描かれているのは、睡蓮が浮かんだ池です。では、絵の全体を満たすこの緑色は一体何でしょうか?
書かれていた説明によると、この緑色は池を囲む木々が水面に映ったものだそうです。私はてっきり、池の藻や植物プランクトンの色かと……。えっ、汚いですか?
でもね、でもね、絶対私と同じことを考えた人もいると思うんです! その上で、この絵をキレイと思った人もいるはずです。私も、この絵に描かれているものが何かとか関係なく、ただこの絵を好きだと思いました。←言い訳中
もしかしたら、印象ってそういうことなのかもしれない。何がとか、誰がとか関係なく、ただカッコいい! 美しい! と心奪われること。
先ほど引用したモネの「瞬間性」について、このような説明がありました。
モネの作品には、自然への感動が詰まっています。その感動はきっと、世界的な画家であるモネが感じたもの。そして、それらが私たちの感覚に訴えかけてくる。そりゃあ、池だろうが、わらだろうが、人を感動させる絵画になりますよね。
以上が、《睡蓮の池》を眺めながら思ったことです。
会場の入り口すぐに、「あなたはモネに包まれる。」という素敵なキャッチコピーが書かれていました。この言葉通り、作品から放たれる優しい光や雰囲気、そしてそれらの瞬間性に、会場全体が包まれていたように思います。
最後まで私の妄想にお付き合いいただきありがとうございました。次回もお楽しみに。