【京都芸術大学】芸術史講義(日本)2レポート(評価B)全文公開
はじめに
芸術史講義(日本)2のレポート全文を公開します。
このままコピペして提出すると不可になるかもしれません。
課題内容は当時のものであり、現在の課題内容とは異なる場合があります。
ご自身でのレポート作成に、参考としてご活用ください。
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課題
テキスト巻末の図版リストのなかから、1~15章の必ず異なる二つの章より、一点ずつ二作品を選んでください。その上で、それぞれの時代背景を踏まえ、必要があれば他のアジア地域の美術との関連も含め、選んだ二つの作品の特質についてあわせて1200字程度で述べなさい。
レポート試験の冒頭にはタイトルを付けて、その後に2作品の名称と記載されている章の番号も明示してください。
本文
江戸時代の芸術作品におけるその高度な技巧
第6章:6-1 俵屋宗達≪風神雷神図屛風≫、 第14章:14-8 野々村仁清 ≪色絵雉香炉≫
≪風神雷神図屛風≫は江戸時代の絵師、俵屋宗達によって描かれた二曲一双の屏風である。落款印章は無く制作年代も確定はしていないが、他の作品との類似性や比較から宗達作であると考えられている。大きさは各154.5×169.8 cmであり、京都の建仁寺に所蔵されている。箔押しの背景に、向かって右側に大きな風袋を担いだ緑色の風神、左側には背負った天鼓を打ち鳴らす白色の雷神が配置される構成となっており、それぞれ躍動的なポーズで描かれている。これは鎌倉前期に成立した弘安本系『北野天神絵縁起絵巻』から図様を借用しているとされる。この屏風では、風神は画面右枠外から駆け込んでくるように見え、雷神は画面枠外の上部より現れたように見え、静止画であるにも関わらず見るものに動的な印象を思わせる。また、風神・雷神共に一部分が画面枠の外にでているが、この構図は画面枠を超え広い空間を意識させる工夫である。これは「断裁の構図」と呼ばれ、宗達は他作品でもしばしばモチーフを
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