【京都芸術大学】芸術史講義(近現代)3レポート(評価A)全文公開
はじめに
芸術史講義(近現代)3のレポート全文を公開します。
このままコピペして提出すると不可になるかもしれません。
課題内容は当時のものであり、現在の課題内容とは異なる場合があります。
ご自身でのレポート作成に、参考としてご活用ください。
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課題
1~15章を通じて学んだ内容から、作家Aと作家B、作品Aと作品B、事象Aと事象Bといった、比較できる2つの対象を独自に選んで下さい。そして、それぞれの特質を分析し、選んだ対象相互を比較してその関連を指摘したものを、1200字程度で述べてください。
テキストから論じる対象を選びつつも、テキストのまとめに終わるものではなく、ご自身で考察した内容を執筆するようにしてください。
本文
【タイトル】
近代日本における文学のサブカルチャー化:純文学とライトノベル
【それぞれの特質】
①純文学
文学性を重視した小説を指し、芸術性が高いことが重要である。評論家・北村透谷により「美的形成に重きを置いた作品」と定義された。日本の近代文学は1889年二葉亭四迷の『浮雲』に始まるとされている。明治時代後期には現実社会の負の側面をとらえた「自然主義文学」が登場した。田山花袋の『蒲団』によって、作家が身の回りのことを書く私小説が純文学の主流となる。大正期に近づくと「反自然主義文学」が登場し、森鴎外や夏目漱石はストーリー性も兼ね備えた名作を生み出し、日本文学の手本とされた。20世紀前半、純文学と大衆小説の作家は分かれていたが、20世紀後半に入ると多くの純文学作家がSFや伝記小説など大衆小説の手法を作品に取り入れ始めるようになった。
②ライトノベル
大衆小説の一種であり、内容性/ストーリー性に富んでいることが重要である。1990年代~2000年にかけてライトノベルという名称が使われるようになった。ライトノベルに関して明確な基準や定義はなされていないが、漫画やアニメのようなイラストの表紙・挿絵がある、ターゲットとなる読者層が青年である、会話文が多く読みやすい文体である、発行レーベルや作者がライトノベルと自称
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