私が「読書好きになったきっかけ」の懐かしい本 2トップ。
私は読書が好きです。
多いときでは年間100冊以上読んでいます。
しかし、
私は子供の頃、本をまったく読みませんでした。
読書をするようになったのは20代半ばとかなり遅い年齢です。
就職をすることになり、周りの先輩方から「とにかく読書をせよ」と勧められていました。
しかし、その言葉が響いたから読書をはじめたわけではありません。
ではなぜ読書嫌いの私が、読書をするようになったのか。
それは「周りにいる尊敬できる人が、もれなく読書家であった」ことで、
読書の大切さを心から実感出来たことが原因だと分析します。
「人は説得ではなく、納得で動く」とよくいいますが、まさにその状態。
自ら納得したことにこそ、本気になれる。
それを自ら証明したのが、私にとっては読書体験だったということですね。
こうして、晴れて「読書の大切さに気づいた」私ですが、
最初はとにかく手当り次第、本を買っていました。
休みのたびに本屋に行き、主に自己啓発ビジネス本と、小説を買い漁っていました。
読書習慣が身についた今だからこそ「無意味な多読」は無駄だと感じ、量より質を重視していますが、当時はまず「数をこなす」ことを意識していました。
私の父の教えで
「まずはそこに時間を割け。まずは時間を使わないと、効率の良さも追求できない。最初は量で良い。」
という、今も胸に刻んでいる教えがあります。
その教えを胸に、とにかく当時は本を買いまくっていました。
本日はそんな私が、「読書にハマることになったきっかけ」の本を2冊、紹介したいと思います。本を読むことが苦手な20代の子に、未だにおすすめする本です。有名な作品ですので、ご存じの方も多いと思います。
■きっかけ本その1 「ZOO」 乙一【著】
まずは短編小説から、こちらの作品。
乙一さんの代表的な作品の1つです。
文庫版は「ZOO1」「ZOO2」と分かれており、まずは「ZOO1」を読んでみてください。
そもそも読書慣れしていない人は、本を読了すること自体が高いハードルですよね。とにかく読書体験そのものに慣れることが必要です。
そんなときにおすすめなのが短編小説集。
私も読書が苦手であった頃に、どうやって「読書体質になれば良いんだ」と考えたところ、短編小説という答えにたどり着き、こちらを買いました。
ネットで「短編小説 おすすめ」と検索してヒットしたのをよく覚えています。
こちらの作品の感想は、至るところでレビューされていますので、こちらでは割愛します。
5篇の短編が収録されていますが、個人的には全部100点です。
私はそもそも短編が好きで、かなりの作家の短編集を読んできましたが、収録されている話すべてが100点満点と感じる短編集は未だこれだけです。
とにかく、ネタバレしないで是非一度読んでみてほしい作品です。
※ちょっとグロテスク要素多めです。
■きっかけ本その2 「本棚にもルールがある」 成毛眞【著】
2冊目はこちら。
書評サイト「HONZ」の代表であり、元マイクロソフト日本法人社長、実業家である成毛眞さんの著書です。
こちらの本は「本棚を作るための本」という一風変わった切り口の内容となっています。
ただ、いわゆる「インテリア的」な手法の解説本ではありません。
「本棚にこだわる事」を通じて、読書体験そのものが人生にもたらす影響を説いた、非常にためになる本です。
「自分の頭の中をグレードアップさせるための本棚」を作るための手法が解説されております。
・仕事の本は本棚にいれない
・社会人として本棚にいれるべきは「科学・歴史・経済」の本
・本棚には余白を残す
などの手法が紹介されていますが、全てに共通しているのが、
常に自身の「クリエイティブな思考」を手助けしてくれるような本棚を作るべきだということです。
私はこの本そのものに感銘をうけたというよりも、
「その後の読書体験への向き合い方が変わった」という感覚となった、ある意味衝撃的な本でした。
実をいうと、私はこの本で紹介されている「本棚」はまったく作れていません。
実際の家庭事情、本棚の大きさなども密接に関わってくるので、具現化には至っておりません。
しかしながら先述の通り、この本の本質は「本棚の作り方」ではなく、
「本棚を媒体とした、読書体験との向き合い方」にあると感じています。
成毛眞さんは数々の著作をリリースされていますが、全体的にレベルの高い内容が多いです。
しかしどんなレベルの人にもわかりやすいものが多く、読み物としても非常に勉強になります。
また、成毛眞さんの良い意味でちょっと「ぶっ飛んだ」考え方が好きで、かなりの著作を読破しました。
以上。
いかがでしたでしょうか。
もちろん、他にも感銘を受けた本は無数にありますが、
自分の読書の原体験と聞かれると、この2冊が思い出されます。
みなさんのおすすめの本も是非紹介してください。
ではまた!