ついでなので、昔の参考書ネタをもう少し。

こんにちは、井出進学塾です。
前回は、「チャート式数学」の昔と今のちがいについて記事にしました。
せっかくなので、もう1本書いておきます。

英語において、チャートのように昔から使われている参考書として『英文標準問題精講』が、あります。これも、90年!という長い期間、広く使われ続け、現在なお、評価の高い問題集です。

英文の場合、話題の新しさなども求められますが、その難点をカバーして有り余るほど、まさに言葉通り、精製されています。(話題の新しさは、他のところで補えばよいです。)

最低限の英文の入れ替えもなされているでしょうが、英文は20年ほど前、私が受験生のころから、ほとんど変わっていないようです。

しかし、解説・・・というか、解説につけ加えられている補足雑談のようなもの、は、やはり変わってきています。

私が受験生だった頃のものには、昭和初期につくられた原著の名残が、ところどころにみられました。
少し非難することになっていますが、少し違和感を持つような記述が、いくつかみられたということです。
具体的に書くのはやめておきますが、時代背景からしかたないのでしょう、この問題集を勉強するのは旧帝大(今でいう一流国立大)を受験するようなエリート層、もちろん男性、・・・という前提が、そこかしこにみられました。

もちろん、そんなに批判されることでもなく、今ではそういう部分はなくなっていますが(私の時代に残っていたというのは、少し問題とも思います)、そういうこともありました。

残念ながら、昔の英文標準問題精講は、とっておいてないです。これこそ、とっておけばよかったです。たぶん、アマゾンで、すごい高値がついていると思います。

こういう、勉強の歴史というのも、おもしろいですね。

以上です。
ありがとうございました。
執筆:井出進学塾(富士宮教材開発) 代表 井出真歩


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