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「オンライン授業」と一口にいっても、大きく分けて2つの型があります・・・一般の人向け(井出進学塾)

こんにちは、井出進学塾です。

コロナの猛威が、まだおさまらず、オンライン授業という言葉がどこそこで、ますますみられるようになってきました。

そこで、今回は・・・

そもそも、オンライン授業とはどういうものか?

教育関係従事者、また、お子さんの教育に熱心な方々以外には、よく知られていない面も多いように思われます。

今回は専門的な内容は扱わず、基本的なことを確認していきましょう。

まず、知っておきたいのは、大前提として・・・

「オンライン授業」には、大きく分けて2つの型がある、ということです。

ここらへんがあいまいなので、議論がかみ合わない状況が多々みられました(それが今回、このブログ記事を書く理由です)。

2つの型とは、①「同時双方向型」と②「オンデマンド型」の2つです。1つずつ簡単に、その内容を確認していきましょう。

①「同時双方向型」

ネットを通し、直接やり取りしながら授業を進めるスタイルです。

zoomなどのweb会議システムなどを利用したものが有名ですね。コロナ自粛機に、テレビで、画面が6分割されてそれぞれ家にいながらやりとりするものがありましたよね。あのようなものです。

また、タブレットなどを使い、テレビ電話のようにやりとりするのもこの型です。(こちらは主として1:1のやりとりになりますね。「同時双方向型」と人数の問題については、後述します。)

②「オンデマンド型」

時間的に制約はなく、生徒側がつごうのよいときに教員側が準備した教材を消化し、質問があればメールなどSNS媒体を通して質問し、教員側も都合のよい時間をみつけそれに答えていく、というスタイルです。
このアドバイスの中には、当然、学習のアドバイスや課題の指示などもふくまれます。
(オンライン授業について、勉強系ユーチューブが引きあいに出されることが多いですが、ユーチューブで行われているのはこの「オンデマンド型」の一部の過程、という解釈もできますね。)

最初に教員側が準備する教材が、動画であることが多いのでオンライン授業の1つの型として扱われますが、考えてみれば新しいものではないですね。

弊社も、最初の教材は紙資料(印刷物)で、その後のやりとりをSNSというサービスは数年前から提供しています。機能している通信教育も、このようになっているでしょう。
また、そもそもをいえば、「学校」も授業だけでなくこのような役割は大きくになっていました。

2つの型について

ここまで、オンライン授業の2つの型について確認してきました。

ここで、大切なのは、どちらがよくてどちらが悪い、なんて問題ではない、ということです。

そもそもですが、オンライン教育をアピールしている教育組織は、まず、だいたいは上でみた①と②をうまく併用していることをアピールしています。
ですから、①はダメ、とか②はダメ、という議論は存在しえません。
(もっとも、個々の問題点は、別の問題として考えていくべき部分も、まだまだあります。2つの型を認識することが、大切です。)

人数やコストの問題に帰着するように思えます

先日みかけた、ある新聞社のフランス駐在員さんの記事の内容です(本当は、こういうのは記録しておいて出典を明らかにするべきなのですが、忘れていました。今後気をつけます)。

お子さんが通われているフランスの学校でも、オンライン教育が行われているという内容でした。

「6人ずつのグループに分け、一日に同じ授業を4回行う先生もいるが、メール代わりに動画で宿題を指示するだけの先生もいる。」・・・ということでした。

いろいろありますが、まず人数の問題からです。

オンライン授業を「授業」として機能させるためには、この先生がやったように6人くらいが限界でしょう。(先ほど例に出しましたが、テレビ番組も6分割のものが多かったのではないでしょうか?)
zoom会議はそのままユーチューブにあげられるので、たまにみる機会があるのですが4×4の16分割でもかなり無理があります。今の日本の学級の規模だと1度にやると6×6の36分割になってしまいます。

また、先ほどの駐在員さんの記事では、がんばっている先生もいれば、流している先生もいることを、「いかにも、フランスらしい」と述べていました。

でも、(おそらくみなさんもそう思うでしょうが)・・・ちがいますよね。

日本の方が、もっと先生によってちがいが出そうです。
いえ、日本とフランスの比較の問題ではないので、ここまでいうのは適切ではないかもしれませんが、少なくとも日本でも同じような問題は生じ得るでしょう。

ただし、①の型も②の型も、学校の先生にとって大きな負担だろうということは、容易に想像できます。学校の先生にだけ責任を押し付けるのではなく、社会全体で考えていく問題と認識しています。


今回は以上です。
この問題については、私自身あまりくわしくないところも多いですが考えていきたい問題なので、ご意見・ご感想等、コメント欄にでもいただけるとうれしいです。

執筆:井出進学塾(富士宮教材開発) 代表 井出真歩

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