大学入学共通テストはどうなるか?試行調査(プレテスト)を振り返ります。第1回数学(井出進学塾)
こんにちは、井出進学塾です。
今年度からセンター試験に変わり、新しく大学入学共通テストが、はじまります。
今年はコロナによる長期休校もあり、まさにバッドタイミング、問題山積といったところでしょう。
新しい試験制度になるにあたり、一昨年とその前の年、試行調査(プレテスト)が行われました。なんと、昨年は行われていません。当初からその予定でしたが、民間テストや記述問題の導入を断念、など大きな変化がありましたので、これも大きな問題です。
とはいえ、そういってもはじまりません。
すでに与えられているプレテストや、大学入試センターが出している見解から、我々としては、その対策を考えるとともに、教育業界に関係ない一般のみな様にも、入試制度のあるべき形の議論が高まっていく(そういう議論こそ大切と思います)一助になるべく、今回の記事を書いていこうと思います。
第1回は「数学」について、みていきます。
解説動画もあげていますので、そちらもよろしかったらどうぞ。
数学Ⅰ・数学A
数学Ⅱ・数学B
上がリンクになっています。どちらも、再生リストになっています。
さて、「数学Ⅰ・数学A」「数学Ⅱ・数学B」ともに・・・
とにかく文章が長いです。
「日常生活の中にも数学は出てくる」ということを、訴えたいのでしょうが、状況の設定などの文が長いです。
それは、まぁ、よしとしても、読まなくてもすむ文章も多いことが大問題です。「まともに文を読むと、かえって損をする、」というのは良問とはいいづらいでしょう。
現実的に必要な能力として、読むべき文章と読み飛ばす部分を見極める、ということが必要になってくるでしょうが、それが数学のテストで試されるべき能力とは、思えません。
ただし、文章が長いこと自体は、それほど否定されるべきことではなく、この路線で行くとしても、文章をしっかり読んだ人の方が有利になるようにブラッシュアップしていくことは可能と思います。その方向をめざすかぎりは、私としては否定する気はありません。
私が、こういうのには、わけがあって・・・
地元静岡県の公立高校入試問題、またはそれに準じるテストの「数学」「理科」「社会」も、設定や状況を説明する文が長いです。
しかし、ただ長いだけでなく、一見関係なさそうなところでも、しっかり読んでいれば重要な情報がかくされているような良問が多いです。
その方向に進むことは、若い人にはちゃんと文章を読めるようになってもらいたいという思いもあるので、異を唱える気はありません。
試行調査(プレテスト)の話にもどりましょう。
変わった問題として・・・
「対数ものさし」など、いうものが出てきました。
これに関しては、評価がわかれるところでしょう。
手前みそになりますが、この件に関し、私がユーチューブにあげているものが一番ポイントがまとめられていると思うので、そちらを紹介しておきます。
対数ものさしとは(対数ものさしの正体)
まとまりのない文章になってしまいましたが、今回はここらへんにしておこうと思います。
私の考えとしては、確かに「数学なんて、勉強して何になる?」という声がも世間にはあるでしょうが、それに対して、文章を「無理に」伸ばして「無理に」数学を日常生活につなげる必要はなく、「数学」は「数学」としての価値、数学の学習を通して得られるものを、堂々とアピールしていっていいのでは?というところです。
この議論はこの議論で深めていきたいし、より多くの方の意見を聞きたいと考えています。近いうちにこの件についての記事もかかせていただきます。
以上です。ご意見・ご感想お待ちしています。
執筆:井出進学塾(富士宮教材開発)代表 井出真歩
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