プレテスト「化学」 全問解説ー井出進学塾のマンツーマン授業の実況中継(大学入学共通テスト「化学」対策)
こんにちは、井出進学塾(富士宮教材開発)です。
共通テスト対策として、プレテスト(試行調査)「化学」をみていきましょう。
問題は大学入試センターの方で公開していますので、各自そちらからダウンロードしてください。
それでは、はじめましょう。
計算問題の解説動画は、埋め込みの他、再生時間とともにリンクを貼っておきます。リンクの方は、別タグで開かれますので、使いやすい方でご利用ください。
第1問A
与えられた条件から、カセットボンベの燃料に適したアルカンを選びます。
アルカンについての基礎知識も確認しておきましょう。
ブタンの生成熱を求めます。黒鉛と水素の反応熱が与えられています。
前ページにある、アルカンの燃焼熱も使います。
第1問B
A→Bの反応で、Aの濃度変化から、Bの濃度変化のグラフを選びます。
与えられた表をうまく使いましょう。
平均濃度と平均の反応速度から反応速度定数(速度定数)を求めます。
使いたければ使うがよい、と与えられているグラフが、適切なヒントになっています。
第1問C
互いに同位体である原子どうしで異なるものを選びます。
同位体は質量数がちがうだけで、化学的性質は同じ、ということがポイントです。
問6 イオン化エネルギーが原子番号とともに変化する様子 4分28秒
原子番号とともに変化する様子を選びます。
ついでに、「電子親和力」「価電子の数」「原子半径」の変化のようすも確認しておきましょう。
電気分解の析出量は、電気量に比例します。酸化か還元かを考える前に、それぞれの電極で何が生じるかは、わかります。
まず、この実験で何が起こるか確認しましょう。
硫化銅(Ⅱ)は電解質で、水溶液中で完全に銅イオン(Cu²⁺)と硫酸イオン(SO₄²⁻)に電離しています。水溶液中には、これらのイオンが多数存在しています。
これに電流を流すと、どうなるか?
電池の-極から陰極の銅板に電子が送り込まれてきます。
電子はマイナス(-)の電気を帯びているので、水溶液中でプラス(+)の電気を帯びた陽イオンである銅イオン(Cu²⁺)が、ひきよせられます。
銅イオン(Cu²⁺)は、そこで電子を受けとり、銅原子(Cu)にもどり、銅として電極(陰極)に析出します。
陰極に銅が析出します。
陽極がどうなるか?も確認しておきましょう。
電流(電子)の流れから、電子が奪われる反応が起こりますが、この場合、銅(版)が直接電源につながれているので、電極の銅が電子をうばわれます。
Cu → Cu²⁺ + e⁻
・・・の反応が起こり、銅は銅イオンとなって、水溶液中に溶け出します。
選択肢をみていきましょう。
陰極で析出する銅の質量が問題になります。
これは、移動した電子の数、すなわち電気量(単位:C〔クーロン〕)に比例します。
また、アンペアは1秒あたりに流れる電気量と考えていいです。
よって、i〔A〕の電流が t〔秒〕が流れたときの電気量 Q〔C〕は・・・
Q= i × t
・・・と、表されます。
よって、選択肢①のように、時間を2倍にすれば電気量も2倍になり、析出する銅の質量も2倍になります。また、選択肢②のように、電流を2倍にしても電気量は2倍になり、銅の析出量も2倍になります。
選択肢③も、上で確認しました。
選択肢④が誤りで、これが正解になります。
選択肢⑤、硫酸イオン(SO₄²⁻)も、上でみたように、電流を流しても変化しないので、物質量は変化しません。
正解:④
第2問A
「亜硫酸」というと、覚えにくいところのような気もしますが、その特h徴をおさえれば大丈夫です。
加熱が必要な反応に、どのようなものがあるか、おさえておきましょう。
酸化還元反応についての、基本的な問題です。
酸化数を調べて、判断しましょう。
第2問B
電子配置が同じなので、イオン半径の大きさは、持っている電気の大きさによって変わってきます。
陽イオンと陰イオンの間にはたらく力のことです。軽めの問題ですね。
高校学習範囲外の内容ですが、与えられた文章から論理的に答える問題です。
とはいえ、文章をしっかり読んでいれば、それほど難しくありません。
第3問A
まず、その物質がアセチレンとエチレンであると判断しなければいけませんが、それにも様々なアプローチがあります。
見た目は、ケトンとアルデヒドに関する問題ですが、本質はアルコールの酸化、第一級アルコールと第二球アルコールについての理解が求められる問題です。
化学式をつくる問題ですが、こちらも原子の数から判断できます。
第3問B
有機化合物の分野では、覚えるべきポイントをおさえることが必要です。
そのためには、やはり問題演習が有効です。
「収率」という聞きなれない言葉が出てきますが、しっかり説明はされています。
説明の要旨をとれば、どういう値なのかは理解できます。
基本的な語句チェックの問題です。
計算問題の後にこういう問題を配置するのも、意図があってのことでしょう。
第4問
ヘンリーの法則・・・比を使って軽くさばきましょう
電離定数の表し方…基本の形を確認します
電離定数の計算…対数を使いこなさないといけません
pHの計算…常用対数表も使います
温度と体積の関係…状態図からよみとります
第5問
コロイド粒子の特徴と分離
単糖の脱水縮合
混合物の分離 水層とヘキサン層
pHによるグルタミン酸のとり得る構造
以上です。ありがとうございました。
コメントなどいただけると、とてもうれしいです。
執筆:井出進学塾(富士宮教材開発) 代表 井出真歩
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