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英語教育とワンピースの関係(注:フィクションです)

こんにちは、井出進学塾です。
「ワンピース」というのは、あの、まんが(アニメ)のワンピースのことです。
今回の話は、基本的にすべてフィクションと思ってください。

二十数年前、私が大学生のころ教育学部の友人から次のような話を聞きました。

英語のテストで、長文問題の最後くらいに、「本文の内容に合うように、次の質問に3語以上の英語で答えなさい。」というタイプの問題があります。
質問文が疑問詞ではじまる疑問文なら、その疑問詞に応じた解答になります。
be動詞や助動詞ではじまる一般疑問文では、yes か no で答えます。

ここに批判が、集まったそうです。

日本人は、アメリカ人は yes, no がはっきりしている、という思い込んでいますが、実際にはそんなことはなく、こういうテスト問題のせいで、そう思い込んでいるのではないか?

また、それはしかたないにしても、ふつうの会話で yes か no かだけ答えるものではなく、その後に何か一言くわえるものではないか?そう考えると、こういう問題はよくないのではないか?・・・という議論がもりあがっていたそうです。(私は、正直、そんなことどうでもいいのでは・・・と感じてました。)

話をワンピースに移しましょう

連載が始まったのは、私が大学を卒業したころです。
この作者さんのことは、よく知りませんが、作品をみていて、おそらく私と同年代ですし、同じくらいのレベルの大学に通っていたのだろうとは、わかりました。(根拠はありませんが、こういうのはわかるものです。)

この筆者さんも、大学生時代にこのような話題を聞いて、感じることがあったのでしょう。それが、10年くらいかけて熟成され、生まれたキャラが・・・

ドルトンさんです(注:フィクションです)

ドルトンさんは、あのチョッパーが仲間になった名シリーズである、ドラム王国編で、出てきたキャラクターです。
なにか聞かれたときに、「そうだ」だけでなく、「ちなみに温泉で有名だ」とか「ちなみに梅干しが好きだ」など、どうでもよい情報をくわえるのが特徴的なキャラクターです。
ワンピースの作者さんも、前述の yes, no 問題の話題を聞いて、どうでもいいことにこだわっているな、という思いがあり、それが、ふくらんでこのようなキャラクターが生まれたのではないか?・・・と、私はみています。(注:本気で、そう思っているわけではないですよ。あくまでフィクションです。)

これに反応したのが、教科書業界です。

(注:ここから、ますますフィクションです。)

前述のような議論があったので、当時の中学生の教科書には、yes でも no でも、その後、一言二言つけ加えるようにしましょう。と、ただし書が、よくみられました。

しかし、このドルトンさんをみて、やりすぎはよくないと判断したのでしょう(注:フィクションです)、「no のときには、理由やらおわびを、一言つけ加えましょう」という記述に緩和され、今にいたります。


ここまでの話は、ほとんどフィクションです。 

どういう話かというと、"Are you from New York?" と聞かれて、ちがう場合、"No I'm not." とだけ、いうなんておかしいですよね。
ふつう、"No, I'm not. I'm from Boston." まで、答えますよね。
で、テストのときはテストのときです。

ここで、この話題をとり上げたのは、ある種の教育行政批判です。
日本の教育カリキュラムは、十分にすごいものであったのに、「じゃぁ、やります」や「じゃぁ、やめます」という姿勢を、多々、感じられてしかたがありません。

このような姿勢の結果とも思われますが、新しく始まる大学入学共通テストにも、特に英語で多くの問題が見受けられます。
これからの、ますますの議論が必要でしょう。

以上です。
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執筆:井出進学塾(富士宮教材開発) 代表 井出真歩

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