読書
みんな大好き読書。だけども私は好きじゃない。
もって回った言い回し。同じ自然体の感想でも、著名人が言えば名言になり、市井の無名の人が唱えれば「その辺の意見」。そして文字ばかりで一切の五感が刺激されない。
読書が擬似体験だって?どこが。
言葉にしてみれば一行で終わるような経験でも、実際にやってみる方が遥に収穫が大きいし、情報量も多く、目的以外の部分も成長につながる。
その点、読書やメディアというのは、伝えたいことをピンポイントで激烈に突いてくるため、無駄に心に穴が空いて終わるような感じ。評論やら歴史書など例え客観的とされる本であっても、そこには繰り返し繰り返し筆者の主観が刷り込まれていて、単純な娯楽作品よりよほど退屈だ。誰かの教義を読んでいるような気分にさえなる。
だから読書はそこまで好きではない。むしろ、退屈。
文学作品であっても、美しさや繊細さ、風景描写が淡々とある方がよくて、評論なんかは大の苦手。男たちが起立して自分が立派であることを誇示する演説にしか見えない。
強いて言えば、絵本とか、画像情報がある方がいい。