GRIスタンダード改定進捗状況(2021年6月号)

※本記事はIDCJ SDGs室がこれまでのメールマガジンで取り上げた特集です。掲載内容はメールマガジン発行当時の状況に基づきます。

GRIはGlobal Reporting Initiative(グローバル・レポーティング・イニシアティブ)の略で、非財務情報開示の標準化を進めている国際的な非営利団体です。2016年に組織が経済、環境、社会に与えるインパクトを公表する際の、グローバルなベストプラクティスとしての規準GRIスタンダードを公開し、日本を含め世界各地の企業において幅広く利用されています。

GRIはユニバーサルスタンダード(現在のGRI101,GRI102,GRI103)を含むGRIスタンダードの改定作業とセクタースタンダードの導入を進めています。2020年6月上旬にその草案が公開され、パブリックコメントも終了しています。GRIが独立機関として設定したGlobal Sustainability Standards Board(GSSB)が2021年6月上旬に開催する予定の会合で、パブリックコメントを反映したユニバーサルスタンダード改定案が審議される予定になっています。

セクタースタンダードの導入に関しては、2020年7月8日~2020年10月6日まで広く募集されたパブリックコメントを反映した「石油・ガスセクタースタンダード」が2021年第4四半期中には公表される予定です。同時並行で進行している「石炭セクタースタンダード」プロジェクトについては2021年7月30日までがパブリックコメントの期限となっており意見を募集中です。

「石炭セクタースタンダード」の公開草案詳細と説明ウエビナーについては
GRIの以下ホームページから無料で登録可能です。

また2021年第4四半期公表予定の「石油・ガスセクタースタンダード」についての詳細は以下をご覧ください。

同様に「農業・養殖・漁業のセクタースタンダード」についても2021年7月30日までパブリックコメントを募集しておりますので、是非、ご確認ください。

「農業・養殖・漁業のセクタースタンダード」プロジェクトは、気候変動、生物多様性、食料安全保障、農業・養殖・漁業がコミュニティに与えるインパクトについて、経済、環境、社会(人々)の側面から広く文書化したものです。このプロジェクトは、農業・養殖・漁業のマテリアルな項目を特定し、そのインパクトの開示手法とマネジメント手法改善を目的としています。

2021年6月上旬のGlobal Sustainability Standards Board(GSSB)会合で審議予定のパブリックコメントを反映したユニバーサルスタンダード
(現行GRI101,GRI102,GRI103)改定案最終化についても、最新の動きについて下記にてご確認ください。

弊社はGRIスタンダードの認定研修機関であり、今までも弊社ホームページやGRIスタンダード認定研修などの機会を通じて改定草案の内容や新たに導入されるセクタースタンダードについて説明をしてまいりました。今後もメルマガや弊社ホームページを通じ、GRIスタンダード改定進捗状況についてご案内をさせていただきます。

GRIスタンダード認定研修については以下弊社ホームページをご参照ください。

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