本を買う
最近はめっきりネットで購入することが増えてしまった。だって便利だから。欲しいものが決まっているから、それをポチポチしてカートに入れて注文するだけで家に届くのだから仕方ない。
必然的に本屋さんに行く機会が激減した。
昔は、事ある毎に行っていたのに。
なんなら用が無くても行っていたのに。
学校帰りに。仕事帰りに。
遊びの前に。遊びの途中に。
それでも今も年に1~2回は訪れる。欲しいものを買いに行くというより、何かないかな~?という気持ちで行っている。
僕が勝手に考える本屋の魅力の一つに「偶然の出会い」があることだと思っているからだ。
店内をウロウロして、
「なんだこれ面白そう!」
「こんな本が出てたのか!」
と意図としない出会いがソコにはある。
これはネットでは味わえない感情だ。
SNS等で流れてくる情報もあるけど、
あの様々な本が陳列されている空間の中から目に止まり、手に取り、パラパラめくり、購入するという体験は現場でしかできない。ここはテーマパークと言っても過言ではない。
平置きされてズラ~と並ぶ表紙を眺め、このイラストはあの人かな?うわっこのデザインいいな!と見て歩くということは、ここは美術館と言っても過言ではない。
なんて大げさな例えをしてみたけど、つまり楽しいということ。
電子書籍は便利で良いんだろうな~とは思うけど、やっぱり紙が好き。手に持ってパラパラとめくるのが好き。匂いが好き。が勝ってしまう。
どんどん棚を埋め尽くしていく本。その光景も好き。壁一面を本棚にしたい。昔ほど読み返すことが減ってしまったけど、これは所有したい財産でもある。
これから購入する数が減ったり、電子に流れたりもするかもしれないけど、紙の本を触りたいし並べたいから無くならないように今後も買い続けよう。本を。