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見て上手くなる《ミラーニューロン》を活用してトリックを習得

人間の脳には様々な面白いプログラムが自動的に備わっています。
自分が身体を動かして運動をしている時には「身体を動かせ!」と指令を送る脳の領域が活発に働いており、他者が運動をしている時にも、他者の動きを観察し「こんなことをしようとしているんだな」とその運動の意図を感じ取ることができ、且つ『ある程度自分が再現可能なもの』であれば、実際に自分が行っているかのようにその動きに関わる脳の部位が活発に働くようです。

また、他者の行動を観察している最中には自分の脳内でも同様の動きのプログラム(動きの計画書)が作成されているそうです。

そんな不思議な機能に関係している「ミラーニューロン」って聞いたことあります?

ミラーニューロンが最初に発見されたのはマカクザルの脳内だそうです。
(ニューロンとは神経細胞のこと)
マカクザルがバナナを掴んだ時、脳内ではバナナを掴むために「身体を動かせ!」と指令を送る脳の領域が活発に働きます。
(本来であれば様々な脳内の領域が連絡し合い実際に身体動かすのですが、ここでは簡略化して仮に脳領域Aとします)
そして、マカクザルの目の前で他者がバナナを掴んだ場面を見ると、マカクザルは自らバナナを掴んでいないにもかかわらず自分の「身体を動かせ!」と指令を送る脳領域Aが活発に働いたそうです。

他者の行動を見るだけで、自ら身体を動かしていないにもかかわらず「身体を動かせ!」と指令を送る脳領域が域活発に活動することから、鏡を見ているよう働く脳細胞ということで「ミラーニューロン」と名づけられたそうです。

一点面白い特徴があり、自ら経験した運動で学習済みのものに対してはミラーニューロンが働くものの、学習していないものに対してはミラーニューロンは働かないそうです。

例えばバレエダンサーが他のダンサーがバレエを踊る様子を観察している時には働くものの、未経験のカポエイラダンスを観察している時には働かないそうです。
同様にカポエイラダンサーが未経験のバレエを観察している時にも働くことはありません。

このことからも自分で経験したことがあるという記憶と体験があるということが前提条件となるようです。

人は「誰かの行為を真似ることでその行為を学習」してきました。
子どもが親の仕草を見よう見まねで学びとったり、師匠の技術を見よう見まねで盗み、その行為の意図を汲みとり共感しつつ自分にとって新たな技術として習得してきました。

以上のことからミラーニューロンを効率的に働かせ、自分が未獲得の運動を獲得し洗練させていくためには
・観察している相手が何をしようとしているのか意識を向けてじっくりと観察をする(視覚情報を活用する)
・観察したものを自分の身体を使って経験し身体に生じた様々な感覚を脳内に記憶する(身体の感覚を活用する)
・経験した身体の動きや感覚を言語化して表現する(言語を活用する)
という3点がポイントになるのではないかと考えられます。

ということだそうなので、ヨーヨープレーヤーを含め何かしらの身体を動かすことを伴う技術の習得を目的にされている方は…
・近場で練習会などを行っているのであればどんどん参加し《五感を活用》してその場の空気に触れる
・直接他者が練習している場面を《じっくりと観察》する
・《見よう見まねで自分もその場で身体を動かす》
・上手くいったことも上手くいかなかったことも《言葉にしてアウトプットすることで頭の中を整理》する
などを是非ともお試しください!

きっとその経験があなたの技術習得を早めてくれると思います。

最後までご覧くださりありがとうございます。

こんなこともやっておりますのでお手すきの際にお立ち寄りください。
サロン 整え処 ときわぎ「https://tokiwagi.studio.site/」

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