【叡電・宝ヶ池】京都五山送り火の「妙」「法」の字
こんばんは!鉄道ライター目指して124日目Kiyomizuです。
今日は叡山電車宝ヶ池駅です。
早速参りましょう。
宝ヶ池駅基本情報
宝ヶ池駅は3面4線のホームを持つ駅で、真ん中の1面は島型となっており、両端2面が対面型ホームとなっています。
上写真の白とオレンジ色の電車が発車したホームは貴船・鞍馬方面の4番のりば。
貴船・鞍馬方面から来た出町柳行きの青い電車が停まっているのは3番のりば。
2番のりばは3番のりばと同じホームの向かい側で、八瀬比叡山口方面となり、1番線は八瀬比叡山口方面から出町柳行きの電車が到着します。
オレンジと白の車両はデオ903・904の車両とみられ、「きらら」の愛称で知られる展望列車です。
座席が窓に向かって座る仕様になっていますが、紅葉シーズンや行楽日和にはたくさんの人が乗っているため、ちょっと落ち着かないかもです。しかし面白い仕様の電車です。
青い電車はデオ815・816の車両です。草木や動物を描いたデザイン電車「こもれび」の愛称で知られています。
参考:叡山電車|車両紹介
駅構内に踏切があります。
ここから出町柳方面に向かう場合、3番のりばに行くか1番のりばにいくかちょっと迷うため、事前に発車時刻を確認しておきましょう。
3番のりばで待っていたのに、1場のりばに電車が来てしまった。というタイミングでは踏切の遮断棒が下りており、もう乗車できません。。
手前の小さい倉庫みたいなものを挟んで右側は叡山本線。左側は鞍馬線です。鞍馬線は宝ヶ池駅が起点となるため、合流点の宝ヶ池駅より南側は全て叡山本線となります。
水不足の人々を助けた宝のような池
宝ヶ池というのはこちらの池です。池の最寄り駅としては京都市営地下鉄烏丸線の終点国際会館駅となりますが、叡山電車の駅名の由来となっています。
宝ヶ池は江戸時代中期にこの辺りの水田の灌漑用として湧水をせき止めて小さな池を作られたことが始まりです。1,855年に現在の大きさに拡張され、水不足から解放された農民にとって宝物のような価値がある池という意味で宝ヶ池と呼ばれるようになったとされる説と、池の形が分銅型であることから宝に例えられたとされる説もあるようです。
宝ヶ池の周りは公園になっていて、周りの山の自然を感じながら散歩できるコースになっています。1周は約1,500mで、軽い運動に丁度いい距離ですね。
京都五山送り火「妙・法」の字!松ヶ崎の西山・東山
こちらは宝ヶ池の東側にある山の山頂付近です。その名も松ヶ崎の東山。京都には東山区があるんだから、その名前はやめて欲しいところです。なんせここは左京区です。
で、入山禁止と書かれていますが、実はこの場所。「京都五山送り火」の五山のうちの一つです。ちょっと前なら軽いハイキングコースとして紹介されていましたが、現在は関係者以外の入山が制限されているエリアがあるので、注意しましょう。
五山送り火!なんじゃそら!という人のためにお伝えすると、毎年お盆の時期に山肌に文字や記号の形に火を灯して精霊を送るという伝統行事です。室町時代中期に足利義政が始めたとされる説や江戸時代初期に近衛信伊(のぶただ)によってはじめられたとされる説があるそうです。
京都夏の風物詩ですね。
宝が池の東側にある山には「法」の文字。宝ヶ池西側の西山には「妙」の文字が灯ります。西山と東山はセットで1つと数えられています。
他には「大」や船の記号や「⛩」の記号の送り火があります。
ポケモンに「だいもんじ」という技がありますよね。あれも五山送り火が由来と思われます。
宝ヶ池駅から軽いハイキングでも行ける場所ですので。軽く散歩がてらいかがでしょうか。
今日はこんなところで。
それでは。