HRテックは必要か?

HRテック開発に関してご提案しないといけなく、それに関して考えていました。
中小企業向けにHRテック商品の販促を進めたいということですが、
まだまだここは(大企業に比べれば)需要が出てきていない分野でもあります。

そもそもどうしてHRテックの導入が最近はやっているのでしょうか。
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①外部要因
外部環境が複雑化してきています。
背景としては、労働市場のリソースが減っていることがありますが

売上=社員数×一人当たり生産性ですから

(A)労働生産性を上げること
(B)労働力をふやすこと

が求められています。

(A)労働生産性を上げる施策としては、技術革新やデジタル化があげられます。これを進めるためにはハイスペック人財・デジタル人財が不可欠です。いままでには会社にいなかったような人材が必要とされることも多々あるでしょう。

(B)労働力をふやす施策としては、活用する人材の範囲を広げるというのがあります。これを進めるためには、高齢者や外国人や女性活用が不可欠です。正社員をバンバン採用するだけでは賄えません。

さらに、上記二点を達成するためにはいままで提供してきた働き方だけでは無理があるので、多様な働き方を設ける必要があります。テレワークや副業、時短出勤などがあげられます。(ジョブ型雇用が叫ばれてるのもこういう背景があるからですね。いままでのメンバーシップ型は一律採用、年功序列を前提としているので多様な人材活用が難しくなってしまいます。)

②内部要因
事業の非線形的な成長のためにはMVVが必要です。
これは以下の3つが必要なためです。
・経営戦略の揺るがない羅針盤を設ける
・社員に事業目標を理解させる
・投資家に事業の方向性を伝える


ただ、MVV→事業戦略を達成するためには結局「組織・人」ボトルネックになってしまうことがあります。MVVを支えるものは事業戦略、事業戦略を支えるものは人事戦略です。結局、事業戦略をうまくたてても、それを達成できる人がいなけりゃ話にならないってことですね。

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このように①、②を考えると、人材・組織に関して内部の工数が膨大にかかってしまいます。いままでは一気に採用して一気に育てて、各部署に配置すればよかったものが、

ジョブを用意して、各所にあう人材を用意しないといけない、とか。
育成もOJTだけじゃ無理…OFF-JTを仕組化しないと、とか。
最初からできるプロ人財がいないと、とか。
働き方多様化してるから労務も工数が…、とか。

と、すると工数が人の力だけでさばききれない。だからこれを効率化するために、HRテックが必要となるわけです。


さて、では中小企業にHRテックは必要なのか?

あくまで人事戦略は上段の事業戦略ありきなので、事業戦略で多様な人材を必要としていないかぎりは別に人事的なことに工数がそこまでかかるわけじゃない。つまりHRテックはそこまで必要がないということになります。

というわけで…このあたりを抑えないと結局中小企業向けに売れずに失敗、みたいなことになるなあ。。。。

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