文章を書くということ

この1年半で本当は書きたいことが山程あったのですが、下書きだけ積まれてまったくなにも完成しませんでした。
ノートに何冊も構想を書きましたが、結局何も生まれていません。
気づけば文章を書くということを忘れていたので一旦は、文章を書く習慣を再度つけたいと思います。

こういう気分の時には、村上春樹の処女作である『風の歌を聴け』を思い出します。
村上春樹でさえ、文章を書くことについてこう言っています。
『夜中の3時に寝静まった台所の冷蔵庫を漁るような人間には、それだけの文章しかかくことはできない。そして、それが僕だ。』 
これを思うと、僕はそれ以下の文章しか書けないのでしょう。

古代ギリシャ人がそうであったように、本物の芸術というのは、奴隷制度の頂点にたつ人間にしか生み出すことができないのかもしれません。
そうであるなら、資本家の奴隷でしかない僕は、科学の発展によってうまれたほんの少しの余裕をもって、ニセモノの芸術を生み出すことくらいしかできないのだと思います。

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