繊維筋痛症との闘い
前回の記事でお伝えしたように、私は自身が繊維筋痛症という疾患にかかっていることを様々な医者の見解を聞いた後、ネットを見て自覚しました。
そして、「一般社団法人 日本線維筋痛症・慢性痛学会」というところに所属している医院が、最寄り駅から数駅で行ける場所にあるのを発見しました!
早速その医院に赴き、自身の症状を検査していただきました。
そこでまず聞けたのは、繊維筋痛症の診断は、内科と心療内科の両方を専門とするの医師にしかできないということ。内科のみ、心療内科のみを専門とするの医師の場合、その病名自体を知らないことも多いそうです。
実際、線維筋痛症という病名を知る前に最寄りの心療内科に行き「ストレスが強すぎて体があちこち痛いんです」と言ったところ、ご年配の医師から「うちは夜眠れないとかを診るところだから、体が痛いと言われても困る」と返されたことがありました。
話を戻して。線維筋痛症には様々な症状があるそうです。針で刺されるような痛みや擦り傷を負ったような痛み、痺れるような痛み、鈍器で殴られるような痛みなど・・・。
筆者の場合は、肩こりや腰痛などの元々持っている痛みは何倍にもなって襲いかかりました。それ以外にも全身の皮膚が薄皮1枚になったように、少しでも触ると痛い。風が吹いただけでも痛いというような症状でした。
風が吹いただけという言葉から連想できる病気に「痛風」がありますが、筆者は痛風の検査もすでに行っていました(結果はもちろん問題なし)。
体を検査しても異常がないのに、どうやって診断するのか。
線維筋痛症の診断は「本人から体の痛みを聴取する」「体に異常(痛みの原因)がないことを確認する」という2段階の方法で行われます。
痛みを脳が錯覚しているという現象については、今のところそれを検査で確認する術はないようで、いわば自己申告制になる(※注 あくまで筆者が体験したことを記載しているので、他の方法がある可能性もあります)。
線維筋痛症は「ストレス」と「痛み」を抱える病気であるため、医師から処方される薬も「精神安定」と「鎮痛」の両面から考慮されて処方されます(薬の種類や容量は個人差があると思われます)。
それらを飲み続けることで脳が「痛い」と感じる時間をなくし、同時にストレスも緩和させ、時間をかけて治していくというのが、この医院の治療法。
何はともあれ、今までずっと痛かったものが服薬によって収まっただけでもかなりの進歩でした。
むやみに仕事を休むわけにもいかないし、そもそもじっとしていても痛いのだから、家にいても職場にいてもあまり変わらない・・・そんな状態から解放された瞬間でした。
医師からの筆者への説明では「早ければ3年で完治する」とのことでした。
率直に『3年か・・・長いな』と思っていたのですが、プロフィールに書いているように、残念ながらこの後の闘病生活は3年どころでは済んでいません・・・。
(つづく)
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