忘れていた愛おしいもの
何もすることが無くて眠ってしまったら、夢を見た。
誰かが足をこちらにして頭を向こうにして仰向けに寝ている。
顔の目のあたりに、両腕が交差していて、肘でできたお山がふたつある。
顔も性別も分からなくても、それが亡母だと分かった。
母がそういう寝方をしていたのを瞬時に思い出したからだ。
でも、その寝方は私が小さい頃に見たもので、
大きくなってからは、昼寝をする姿を見たことがなかったので、
すっかり忘れていた。
忘れている愛おしいものが沢山こぼれてしまっているな。
私にしか分からない大切なものを拾い集めて、
何歳になっても前進していくしかないのだろう。
内面の世界は、果てしなく広いとしたら、
人間の一生で完結できるわけがないのでしょう。
くやしいな。やきもきする。笑
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