【ナノこの! vol. 4】 ゲスト: 鮪間くろさん
もくじ
1. 寄稿作品「この雨が止むまで。」について
2. 普段の創作について
3. おすすめ作品紹介
1. 寄稿作品「この雨が止むまで。」について
今回はどういった経緯で寄稿を?
ー何かタイミングがある時に書ければと思っていてので、部誌刊行にあたって何か一本書いてみようと思い寄稿しました。普段から思い立った時にパッと書くことが多いので、今回みたいに機会がある時に逃さないようにしようと思って。
製作期間はどれくらい?
ー多分2日くらいです。内容が短かくて元々アイディアが決まってたのもあり、サラッとかけましたね。書けない時は何時間捻っても1、2文字しか書けないこともあります。
苦労した点は?
ー最後をどうするかっていうのが結構悩んで…。書いている時に、やっぱりこういう流れになって終わるのが良いかなって思って途中で方針転換しました。最初は「思い出として残る」っていう作品にしようと思ってたんですけど、書いていてこれは思い出になるよりも「これからも続いていく」話の方がいいなと思い、急遽違う展開にしました。
今回の作品で気に入ってるところは?
ー冒頭のシーンが最初にイメージとして出てきたというのもあって、会話のやりとりとかが気に行ってますね。
作品の裏話とか!
ー今回の作品制作で影響を受けたのが、坂口安吾の「傲慢な眼」っていう作品です。これはガールミーツボーイというか、御令嬢が地方に遊びに行って、そこで無愛想な少年に出会って、その少年の絵のモデルになるところから始まる作品なんですけど、本当に好きな作品で…。こういう作品を描きたいなっていうのをずっと思ってました。
2. 普段の創作について
普段の作業環境は?
ー基本的にはスマホのメモ機能でパパッと書いて、気に入ったらそのままどこかに出すか、気に入らなくてもアイディアとして置いておいたりとか。今回も以前ちまっと書いて没になったのを引っ張り出してきて書いたやつですね。普段からふとした時にシーンが浮かぶことが多くて…。で、そのシーンを文章にしたものを作って、じゃあこのシーンを物語に活かしたいなーって思って作り始めますね。今回もこのパターンです。
今回はどのようなシーンが浮かんできたんですか?
ー最初のシーンで、バス停のところで雨宿りしてるところでヒロインに話しかけられるところです。そこからどうやって進めていくかを考えながら書きました。
イメージが降りてくるのは定期的に?
ーぼーっとしてる時とか、多いのは歩いてる時にセリフとか場所のイメージが来て、このシーンを物語にするにはどうしたらいいだろうって考えたりします。来ない時は本当に来ないです。
普段も書きながら話を作っていくんですか?
ー私がプロットを立てるとうまくいかなくなってしまう人なので…。先が自分の中で読めちゃうので物語が予定調和に思えてきちゃってあんまり面白くなくなってしまうんですよね。だから基本的には結末は決めないでって感じですね。
予定調和が嫌とは?
ー書いてるうちに、なんとなくこうしようっていうのがぼーっとあって、セリフとか書いてる中で話が逸れていったりして、じゃあこっからどう進めようかっていうのを何パターンか考えて、そこから一番いいかなっていうのを選んだりする感じなので、好きなようにやっちゃうんですよね。
キャラクターが勝手に喋るとかですか?
ーというよりは、ここでこういうセリフを言わせたい、じゃあそこに行き着くまでにどういう流れがあればそのセリフを言うのかっていうのをその都度考えます。言い回しやセリフはどうやって考えていますか?
ーこれは結構悩みます。一番気をつけてるのは声に出した時に綺麗な音になるかっていうことで、セリフ一つ書くにしても一回声に出して読んでみたりとか、地の文でも、この流れはスマートかなって何回も読み返してみたり、音読したりしてます。
創作で意識していることは?
ー読んでて楽しいっていうのを一番大切にしようって思っています。文章が綺麗だっていうことも大事だと思うんですけど、やっぱり「面白い」に勝るものはないんじゃないかなって思います。なので自分が書けてるかはさておき、面白いものを書こうっていうのはあります。
自分の好きなものを、っていうのは創作でも大切なモチベーションですよね。
3. おすすめ作品紹介
おすすめ作品は?
ー私の小説を書こうと思った原点が、ライトノベルなんですけど「生徒会の一存」っていうシリーズです。学園もので基本的にギャグなんですけど、ちょくちょくキャラクターの過去設定が重かったりとか、謎の組織が出てきたりとかあって、ギャグテイストなのにたまにシリアスだったり、しんみりしたり、感動したりできるっていう、本当にキャラクターの魅力がすごい作品です。とにかく読んでて、楽しい!面白い!って思える作品なんですよね。それで私もこういう物語が書きたいって思って書き始めたのがきっかけです。
ギャグ作品中のシリアスのギャップの良さってありますよね…。
ー紅葉知弦(あかばちづる)さんていうキャラクターが好きなんですけど、黒髪ストレート・先輩キャラで、お姉さん的な立ち回りなんですけど、結構サディスティックな面もあり…。そこからもう私の中で黒髪美少女は正義だと思ってます。
今回の制作動機に「美少女と逃避行したい」という点がありましたが、ここにも影響が?
ー自分がライトノベルを読むのもあり、やっぱり美少女に対する憧れが強いのもあります。
なるほど。美少女の魅力とは?
ーうーん…顔が可愛いと残部許せちゃうっていうところはあります…。そう、なので顔が可愛い女の子にどんなことをされたら嬉しいかなっていうことを考えます。まぁ顔が可愛いから何やっても可愛いんですけど…。
文字だからこその「美」の形容の良さってありますよね。
ーあると思います。絵でもビジュアルとしてインパクトはあると思うんですけど、文字の美少女って文字によっていろんな趣を出していて、表現によって自由に解釈できるので…。文字で読む美少女って無限大なんですよね。
最後に、今後やってみたいこととか!
ークラブのDiscordサーバーでやっている三題噺(三つのお題から連想して物語を作るゲーム)とかに参加したいなって思ってます。
鮪間くろさん、ありがとうございました!