にいがたヘルスケアアカデミー2022【第6回講義】データの見方・考え方・扱い方 ーヘルスデータサイエンスの基礎ー
2022年10月15日(土)、にいがたヘルスケアアカデミー2022の第6回講義が開催されました。今回のテーマは『ヘルスデータサイエンスの基礎』で、講師には新潟大学大学院医歯学総合研究科 血液・内分泌・代謝内科分野 教授の曽根 博仁氏、株式会社アイセック 代表取締役CEOの木村 大地氏をお迎えしました。
当記事では、第6回講義の様子をお伝えしていきます。当アカデミーに興味のある方、新潟のヘルスケアを良くしたいという思いをお持ちの方など、ぜひご覧ください!(にいがたヘルスケアアカデミーの詳細は、こちらの記事から)
まずは、アカデミー生が自身の活動と熱い思いを紹介する「ライトニングトーク」から始まりました。
ライトニングトーク
『ヘルスケアアカデミーで学んだことを通じて』
県や市町村、保険組合の方々とお仕事をされている、アカデミー生のマサヒロさんからライトニングトークとして「ヘルスケアアカデミーで学んだことを通じて」をテーマに発表いただきました。
新潟県で脳血管疾患が多いことについて、アカデミーで学んだことをもとにデータを集めてみたけど、表を見やすくまとめるにはどうしたら良いか、どう考えたら良いか、そんな思いもお話いただきました。
マサヒロさんからは「データの深堀をしていくと難しい部分もありますが、考えることは楽しい!」というお言葉もありましたので、引き続きアカデミー生の皆さんと一緒に課題解決に向けて楽しく学んでいっていただければ幸いです!
マサヒロさん、発表ありがとうございました。
ライトニングトークの後は、曽根 博仁氏のヘルスデータサイエンスの基礎の講義に移ります。
講義『データの見方・考え方・扱い方 ーヘルスデータサイエンスの基礎ー』 曽根 博仁 氏
今回はアカデミー生も悩んでいる方が多いデータの見方・考え方・扱い方のスキルを講義を通して学んでいきました。
・なぜ「サイエンス」? 科学的エビデンスの重要性
・本当に未知? 既存のエビデンスはないか
・どんなデータが使える? ビッグデータの時代へ
・デザインとプロトコールはなぜ重要? 基本的デザインを理解する
・設計解析は必要? 「記述統計」を見直す
・どのデザインを使う? 「歴史的コホート」の活用
・どんな統計解析手法が必要? 実は使う手法は多くない
・本当に有効と言える? 陥りがちな誤解
曽根氏は株式会社アイセックのCMOで、同会社のCEOである木村氏から曽根氏のご紹介をしていただき講義がスタートしました。
曽根氏は臨床の現場にいながらデータサイエンスの研究も行っています。今回の講義のテーマである「ヘルスデータサイエンス」とは、医療・健康関連の現場データを集めると見えてくるものを「現場診療」「予防保健活動」「施策立案」「基礎研究」に活かすための実用的な研究です。
今回の講義では、実際に曽根氏が研究に使用したデータ等を見せていただきながら、「ヘルスデータサイエンス」の基礎知識を幅広く教えていただきました。最終発表会に向けて、データ分析の方法や、分析後の結果の活用方法などで悩んでいるというアカデミー生からの声もありましたが、今回の講義を聞いてヒントを得た方も多くいらっしゃったと思います。
講義の終盤には『健康教育イノベーションセンター』についてお話がありました。今後、健康教育分野において、様々なことを行っていく必要がありますが、医者や医学者、医療関係者だけでは対応が難しいということで、他の学問の研究者や一般企業の研究者の方にも加わっていただけるように活動をされています。
「自治体あるいは産業界の方を含めて、EBPM(Evidence-based policy making(根拠に基づく政策立案))の実現や健康に有効なアプリの開発などを進めていくので、アカデミーに参加いただいていている皆さんにもぜひ関心を寄せていただきたい。」という曽根氏のメッセージをいただき、110分にわたる講義が終了しました。
講義に対する質疑応答では、木村氏がコーディネーターを務めてくださいました!
アカデミー生からは「海外での取り組みなどで、データの集積が経済的なインパクトをもたらした事例があるか」などの質問が上がり、曽根氏からの回答で、より理解を深められたご様子でした。
最後に木村氏からは「データを活かして進めていくことが難しいときは、ぜひ我々にご相談いただき、一つ一つ解決の策を共に気づいていければと思います。」とアカデミー生にとって心強い言葉をいただきました。
曽根氏、木村氏ありがとうございました。
次回の第7回講義は「プロジェクトマネジメント」です。最終発表会まで、講義も残すところ2回となりました。各講義で学んだことを活かしながら、課題に取り組んでいただければと思います。運営スタッフもアカデミー生の皆さんをサポートしていきます!次回のNote記事の更新もお楽しみに。