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課題解決のためのUI/UXデザイン 【プロダクト開発コース #3】
2021年11月4日 (木)、にいがたヘルスケアアカデミープロダクト開発コースの第3回講義が開催されました。
今回のテーマは「顧客理解とUI/UXデザイン」、講師には株式会社YOJO Technologies の 加藤智之氏をお迎えしました。
本記事では、プロダクト開発コース第3回講義の様子を簡単にお伝えします。アカデミーに興味のある方、新潟のヘルスケアを良くしたいという思いをお持ちの方、医療課題に対してアクションを起こしていきたいと思っている方は必見です!
「プロダクト開発コース」 全体スケジュール
2021年10月から始まったプロダクト開発コースは、下記スケジュールで進んでいます。
講義 「顧客理解とUI/UXデザイン」
- 加藤智之氏(株式会社YOJO Technologies)
株式会社YOJO Technologies
薬剤師、エンジニア
北里大学薬学部卒業。薬剤師として在宅医療に従事しながら、複数のWebサービス開発。薬剤師×エンジニアの経験を活かし株式会社YOJO Technologiesに参画。
講義の流れ
19:30- 開会・講師紹介
19:35- チーム課題発表
20:05- 講義「顧客理解とUI/UXデザイン」
21:25- 振り返り
21:30 終了
チーム課題発表
プロダクト開発に向けたそれぞれの課題を、下記5つのポイントに絞って発表しました。
① 解決したい課題は何か
② 何のためにその課題に取り組むのか
③ どんな人がその課題を抱えているのか
④ 課題解決に向けどんなサービスを提供すれば良いか
⑤ ターゲットユーザーにはそのサービスをどこで知ってもらうか
各チーム、5つのポイントをしっかりとおさえ発表していました。もう少し深掘りできそうな部分や改善の余地がありそうなことに対して、講師の加藤氏よりアドバイスもいただきます。アカデミー生にとって、非常に有意義な時間となりました。
講義の内容
・UI/UXの概要
・カスタマージャーニーマップとは
・カスタマージャーニーマップを作ってみよう
・イケてるUI・UXを作る上で大事なこと
講義の様子
講義は、非デザイナーとしてUI/UXの基礎を理解することを目標に進められました。顧客との接点や顧客の心情などをリアルに体感するワークを通して、プロダクト開発に欠かせない「顧客像」の解像度を高めます。
講義を真剣に聞き、グループワークにも積極的に取り組むアカデミー生の姿からは、新潟の課題解決に向き合う強い熱意が感じられました。
講義のポイント紹介
講義の中で加藤氏よりお話のあったポイントをいくつかご紹介します。
■ UI/UXとは
UI(User Interface)とは、ユーザーとプロダクトをつなぐ接点です。見た目(ビジュアル)や操作性のことで、UXを向上させる要素の一つといわれています。例えば、WEBサイトのボタンの色や配置などです。
UX(User Experience)とは、サービスを通して得られる体験です。 「いいサービスだな」とユーザーに思ってもらうための設計や考え方のことを指します。何度も「Why?」と問いかけ、考え込んでいくことが大切です。
■ UI/UXデザインの重要性
ビジネスにおいてUI/UXデザインが重要になった背景には、モノやサービスが増え、機能での差別化が難しくなったことがあります。また、SNSの発達によりユーザーとサービスの距離が急激に近くなったこともあります。「ファン作り」が必要になった現代、期待に答え続けることが重視されるのです。
UIとUXは行き来しながら検討します。UI=見た目、UX=体験と切り離して考えるとうまくいきません。何を求められているのか、どんな体験をしてもらいたいのかを徹底的に考え、作り込んでいく必要があります。
■ カスタマージャーニーマップ
カスタマージャーニーマップとは、顧客のサービス接点・体験・感情を時系列に並べて視覚化したものです。UXを考える際にとても大切となります。
カスタマージャーニーマップを作る際に意識するポイントとしては、①ペルソナを明確にする ②家族・友達・同僚など身近な人だったらどう行動するか想像する ③ユーザーのネガティブな感情も書き出すことなどがあります。カスタマージャーニーマップを作ると、顧客の目線で求められているものが分かるので非常に有効です。
さらに、ユーザーヒアリングを何度も繰り返し、「顧客が真に求めていることは何なのか」を明らかにすることが、課題解決への第一歩となります。
おすすめの本
■ UX について学ぶ
・UXデザインをはじめる本
・UXデザインの法則
・世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか
・ついやってしまう体験の作り方
■ UI について学ぶ
・オブジェクト指向UIデザイン
・簡単だけど、すごくよくなる77のルール
(※ 太字が、特におすすめされていた本です)
まとめ
今回は、株式会社YOJO Technologies 加藤氏よりUI/UXデザインの基礎や顧客理解をするためのカスタマージャーニーマップをご紹介いただき、実際のワークも通してプロダクト開発に関するいろはを学びました。アカデミー生は一連の講義の学びを活かしながら、チームごとに新潟のヘルスケア課題解決に資するプロダクトを開発しています。
次回のnote記事では、「プロダクト開発コース 中間発表会」の様子をお届けします。各チームどんなプロダクトが出来上がっているのか楽しみですね。運営メンバーも各チームを全力でサポートしていきます!
にいがたヘルスケアアカデミー
受講生:新潟のヘルスケアをより良くしたい!と考えている県内外の方々
主催:ヘルスケアICT立県実現プロジェクト
運営:株式会社BSNアイネット・ハイズ株式会社
後援:新潟県
Twitter:アカデミーの活動や関連情報、新潟のヘルスケア情報や潜在的な課題などを発信しています。