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【イベントレポート】内田舞先生×松本晴樹部長スペシャル対談

7/22(土)にコユルトのキックオフイベントとしてハーバード大学准教授小児精神科医の内田舞先生×新潟県福祉保健部の松本晴樹部長によるスペシャル対談を開催しました!

対談テーマは『SNSに惑わされない本当の自分の見つけ方-ハーバード准教授精神科医が5つのワザを60分で教える-』です。

本記事では、スペシャル対談の内容を一部お届けします。他者と自分を比べないようにしたい、SNS上での自分の評価が気になってしまうなど、自分自身との向き合い方のヒントがほしい方は必見です!

また、ページの最後では新潟のヘルスケア課題を解決したい!という熱い思いを持ったメンバーが集うオンラインコミュニティ『コユルト』の紹介をしています。
当キックオフイベントでコユルトに興味を持ってくださった方、ぜひ最後までご覧ください✨


ゲスト紹介


内田 舞(うちだ まい) 先生
小児精神科医、ハーバード大学医学部准教授、マサチューセッツ総合病院小児うつ病センター長、3児の母。2007年北海道大学医学部卒、2011年Yale大学精神科研修修了、2013年ハーバード大学・マサチューセッツ総合病院小児精神科研修修了。日本の医学部在学中に、米国医師国家試験に合格・研修医として採用され、日本の医学部卒業者として史上最年少の米国臨床医となった。趣味は絵画、裁縫、料理、フィギュアスケート。子供の心や脳の科学、また一般の科学リテラシー向上に向けて、三男を妊娠中に新型コロナワクチンを接種した体験などを発信している。

松本 晴樹(まつもと はるき) 部長
2006年千葉大学卒業後、宮城県石巻赤十字病院での初期研修修了。湘南鎌倉総合病院救急総合診療科の後期研修(1年)を経て厚生労働省に入省。母子保健、診療報酬などの担当を経て、2016年よりハーバード公衆衛生大学院/医療政策專攻に留学。帰国後、2018年より厚生労働省 医政局 地域医療計画課にて、COVID-19対策にも従事し、2020年より現職。

対談『SNSに惑わされない本当の自分の見つけ方-ハーバード准教授精神科医が5つのワザを60分で教える-』

■はじめに

松本 内田先生の著書『ソーシャルジャスティス』(https://amzn.asia/d/1klqfuU)ではソーシャルジャスティス――社会正義――の実現と、精神科医としての分析が組み合わさっています。その中で、自分を肯定するというためのプロセスだったり、自分のことを評価するプロセスであったり、自分の感情が動いた時に立ち止まって評価するということに関しても触れられています。
 特に学生さんやキャリアを始めたばかりの方々を見ると、自分に対するイメージが必ずしも高くありません。「私って何も持ってないな」と思ったり、将来なりたい自分はあるのに今の自分とのギャップに落ち込んだり、そこにどうやってアプローチをしていけば良いかを内田先生と一緒に皆さんへお伝えしていきたいなと思っています。

内田 ソーシャルジャスティスを読んでいただいた方からは「自分の過去でこんなことを思い出した」とか、「こういうことをやってみたらこんな気持ちになった」とか、体験と共に感想を送ってくださる方がいてとても嬉しい気持ちになりました。
 私はこの本を書くにあたって、誰かが「自分も変化を望んでいいんだ」と思うような勇気を得てくれたらいいなと思っていたんです。この会も、変化の種まきの一歩になれたらいいなと思っています!

■内的評価と外的評価

内田 私は「内的評価」と「外的評価」のうち、「内的評価」を大切にすることが何よりも大切だと思っています。内的評価を大切にできればできるほどなんと言われても自分の意見を大切にできるし、自分の内的評価があればあるほど他人に対しても優しくなれると思うんですね。
 社会を前進させるためには何よりも多くの人が自分自身と向き合って、自身が感じる感情と向き合ったり、自身が感じる感情の裏にある考えを明らかにしたり、それを吟味した上で行動する。私はそれがソーシャルジャスティスにも繋がると思うし、個人としてのメンタルヘルスを守るものにもなると思うんです。
 「外的評価」は文字通り外からされる評価のことで、SNSならいいねの数やフォロワーの数、ポジティブなコメントの多さですね。「内的評価」は自分として誇りを持てるような生活ができるか、自分として生きがいを感じられるか、外から分からないかもしれない自分の成長を築くことができるかどうか。そしてその成長や自分の良いところ悪いところも含めて、それが自分なんだということをリスペクトできるか、じゃないでしょうか。

松本 
ありがとうございます。自分自身が言われたことを、外的評価と内的評価に分けることが大事ということでしょうか?

内田
 分けるのは良いことだと思います。何でも名前がついたり言語化することによって考えやすくなりますよね。名前を付けると「これは外的評価だからそんなに気にしなくてもいいのかな」って思えるかもしれないし、「これは自分にとって大切な内的評価だからちょっとじっくり考えてみよう」って思えるところもあるかもしれないし……。

松本 特に若い人に向けてですが、SNS上で何かを言われたり、影響力が大きい親や先生から何か言われたりしても「あなたの評価のとある側面でしかなく、外的評価です」と分けることが必要なんですね。

内田 本当にその通りなんです。私は3ヶ国で幼少時代を過ごすことができたので、各学校や各文化で求められているものが違うことも経験できました。例えば、先生に異議を申すことがどういう風に受け取られるかというのは各国でニュアンスが異なります。
こんな風に学校や文化が変われば評価軸も変わるかもしれないから、人から求められるものを気にしなくてもよくて…それ以上に自分自身がなりたい自分を目指すことのほうがずっと重要だなって思うんですね。

SNSって外的評価の宝庫なんですよ!だって「いいね」っていうのが数で見えるわけだし。どれだけ人々が自分に賛同しているかが数で見えるって日常生活そんなにないですよね。
「いいね」欲しさに引き込まれてしまう、そのパワーはすごいものなんです。でも1回立ち止まってみると、実はそんなに「いいね」やSNSの評価にパワーを与える必要はないというのが分かります。
なので「立ち止まる」ことはすごく大切だと思うし、その立ち止まるきっかけになるものが、「名前を付ける」ことだったり「分ける」ということかもしれないなと思います。

松本 人から求められているもの全部受け入れなくたっていい、全部その通りにしなくたっていい、ということを少し立ち止まって考えるんですね。ありがとうございます!


対談の一部を紹介させていただきました。いかがでしたでしょうか?
内容盛りだくさんなスペシャル対談のアーカイブはオンラインコミュニティ「コユルト」にて配信しております!

コユルト

新潟から、
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新潟の医療・ヘルスケアは多くの課題を抱えています。
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そう信じて、「新潟産 課題解決モデル」の出発点を立ち上げました。

「コユルト」は新潟のヘルスケア課題を解決したい!という熱い想いを軸に集まるコミュニティです。所属しているメンバーは、行政職員、医療従事者、福祉関係者、民間事業者や学生など、年代も職種も多様な方が在籍しています。

コミュニケーションツールslackを中心に運営しており、現在開講中の「にいがたヘルスケアアカデミー」の講義のアーカイブ動画を視聴することができたり、コミュニティメンバー中心のイベント・セミナーを実施したりしています。

今年度はこのキックオフイベントを皮切りに、アカデミー生とコユルトメンバーが協力してヘルスケア課題の実現に向けた取組を行う予定としております。詳細は後日ご案内させていただきますので、興味を持ってくださった方はぜひコユルトへご参加ください!

新潟のヘルスケアに熱い想いを持っている方々、是非「コユルト」で多才な仲間と手を取り合いませんか?
ぜひ、皆様のご参加をお待ちしております。

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