見出し画像

香水について

こんにちは。ictmと申します。
私は、歳時記を読んで香水が夏の季語である事に驚きました。
香水をつけている方とすれ違うとかっこいいなという印象を持ちます。

今回は、角川学芸出版編『俳句歳時記第五版夏』
角川学芸出版、2018年
87頁以下87頁に載っている「香水」という季語について
紹介いたします。

「動植物から抽出した天然香料や

人工の合成香料をアルコールに溶かした化粧品。
香水は四季を問わず、身だしなみとして用いられるが、

汗をかく夏は特に使う人が多い。」

次に「香水」という季語が
使われている俳句を紹介いたします。

「触れぬものの一つに妻の香水瓶」

福永耕二が作った句です。

全体として作者は、妻との関係性を

句にしたかったのではないかと思います。
妻が作者を尻に敷いている様子が伝わってきました。

この句は二文字、字余りをしています。
字余りとは、和歌・俳句などの定型詩で定めの字数より多い事です。

この字余りは、触れてはいけないものはいろいろあるけれど
香水瓶には特に触れてはいけないのだという
気持ちの表れから選択されたのだと感じました。

最後に私が、「香水」という季語を
使って作った句を紹介いたします。

「香水を首元につけデパートへ」

一度だけ香水をつけてデパートへ行ったことを

思い出して作りました。
その時に姿勢が良くなり広角が上がったのを覚えています。

自分の中に起きた変化を句にしていきたいです。