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夏帽子について


こんにちは。ictmと申します。
私の家には、夏の季語である夏帽子がいくつかあります。
選ぶのに時間がかかって家を出る時間が数分遅くなる事があるのです。

今回は、角川学芸出版編『俳句歳時記第五版夏』
角川学芸出版、2018年
67頁以下67頁に載っている「夏帽子」という季語について
紹介いたします。

「日焼を防ぎ、熱中症などから身を守るためにかぶる帽子の総称。」

次に「夏帽子」という季語が
使われている俳句を紹介いたします。

「夏帽を選る全身を写しけり」

村上喜代子が作った句です。

全体として作者は、夏帽子を選ぶ際のワクワク感を
描いたのではないかと思います。
私は、「全身を写しけり」という言葉から、
作者が夏帽子を選ぶ際に見たのは、

姿見だと推測しました。
また、作者の視線が小さな夏帽子から大きな姿見へと
移っている事が分かる語順になっている所に工夫があると感じます。
夏帽子と姿見の大きさを対比させている点が素敵です。

最後に私が、「夏帽子」という季語を
使って作った句を紹介いたします。

「肩よりも高い位置から夏帽子」

以前、私が洋服店に行った時、
目の前にあった夏帽子ではない帽子へ目がとまり、

店員さんに声をかけました。
その時店員さんは、

高い棚にあったその帽子を気持ちよく取ってくださいました。

その行動に、優しさを感じてうれしくなったので、
季語である夏帽子と組み合わせて俳句にしました。

自分が立っている場所が

明確に分かる俳句を作っていきたいと思います。