鰻について
こんにちは。ictmと申します。
私は、夏の季語である鰻を数回しか食べたことがありませんが
脂がのっているところがおいしいと思います。
今回は、角川学芸出版編『俳句歳時記第五版夏』
角川学芸出版、2018年
167頁以下168頁に載っている
「鰻」という季語について紹介いたします。
「古くから食用として重要な淡水魚。海で孵化した無色半透明の鰻の稚魚(白子(しらす)鰻(うなぎ))は、発育して黒色小型の鰻となり、川を遡って成魚となる。移動範囲が広く、七、八年淡水中で過ごすと海に下り、産卵する。各地で白子を捕獲し養殖する。鰻筒は、鰻を取る道具で、約一メートルの竹筒などを何本も連ねて、水底に沈め鰻が入り込む頃合いを見計らって引き上げる。鰻は、『万葉集』の大伴家持の謡も登場する馴染みの魚。産地としては浜名湖が有名。」
次に「鰻」という
季語が使われている俳句を紹介いたします。
「裏返る波見てゐたり鰻食う」
廣瀬直人が作った句です。
この句について私の推測を書きます。
この句から私は、少し波立っている海を眺め続けながら、脂がのった鰻を食べた様子を想像しました。
裏返るという言葉から私が連想したのは、自然の雄大さ、
白波の力強さです。選択された言葉が詩的だと私は思います。
作者は日常生活を送りながら、海、山、川などの自然をよく観察した人なのかもしれないと思いました。
最後に私が、「鰻」という季語を
使って作った句を紹介いたします。
「蓋開けて鰻を祖母と二等分」
祖母と外出しておいしい鰻を食べたいと思ったので作りました。
これからも食べものおいしさを伝える句を詠んでいきたいです。