見出し画像

最古という響きに惹かれてしまいます

あけましておめでとうございます。
11月からアイシーティーリンクの一員になりました、旧ベストパートナーの松田と申します。
私は現在、CTPという新聞印刷に必要な機械の運用保守業務を行っていますので、印刷関連の豆知識を共有していきたいと思います。

突然ですが、皆さん漫画はお読みになりますか。
私は最近、「チ。―地球の運動についてー」という漫画を読みました。
ネタバレになってしまうので詳しい内容は書きませんが、15世紀のヨーロッパを舞台にした漫画だそう。そのお話の中で重要な考え方である「地動説」を広めるために重要な役割を果たしていたのが「活字印刷」でした。
この漫画を読んでいた私はふと思いました。
そういえば、印刷技術というのはいつから存在していたのだろう?と。

導入が少し長くなってしまい申し訳ございません。要するに最も古い印刷物はなんなのかということです。

なんと現存する世界最古の印刷物は、日本で770年頃に印刷された「百万塔陀羅尼経」です。
764年に起こった恵美押勝の乱を平定するための戦いで大勢の死者が出たのですが、その後、当時の天皇(称徳天皇)が戦没者の冥福、国家の守護、安泰を祈り、「百万塔陀羅尼」をつくらせたそうです。

驚きだったのは、印刷技術は7~8世紀頃中国で発明されて、その後日本に伝来してきたといわれていますが、まさか最古の印刷物が日本のものとは。
あくまで現存する印刷物で制作年代が判明しているものとしてですが、歴史、伝統を重んじる日本人が成せた功績なのかなと思ったりしました。


P.S. 私は漫画を読むことが好きなのですが、久しぶりに新しい作品の漫画を読んだ気がします。
年を重ねるにつれ、何故かあまり新しい作品を読もうという気にはならず、過去に読んだ漫画を何度も読み返してしまいます。
これは過去の作品を重んじる心があるということなのか、それとも新しいものを受け付けなくなっている嫌な年の取り方をしているだけなのか。この現象が分かる方いらっしゃったら教えてください。


いいなと思ったら応援しよう!