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ICT支援員が辞めていった!
しばらく私用で休暇をいただいていたので、この支援員日記も久しぶりになりました。
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さてしばらく休んでいる間に知り合いのICT支援員が辞めました。結構親しくしている人で、メールのやり取りもしている人だったので、理由を聞くとこんな返事が返ってきました。
ICT支援員は子どもに関われる仕事で、結構楽しい時もあったんだけど、仕事のやりがいっていう点でちょっと不満が多くなってということらしい。具体的には、仕事のある時とない時の差が結構大きくて、暇な時、先生方は忙しく働いているのに自分は何してるんだろうって思う時が多くなった。また、タブレットや電子黒板が入ってきて、学校っていうものが大きく変わるそのことに関わりたいと思ったのに、何か4年経とうとしているのにあまり大きな変化もないし、この状態って結構続いていくんじゃないかと思った時、なんかやりがいを感じなくなってしまったのこと。
たまにこのnoteなどで別の支援員の日記を読むことがあるんだけど、この2つの理由ってよく出てきますよね。
これは自治体や学校によって違うと思うんだけど、ICT支援員を学校がどのように活用するのか明確な計画な内容を持っている学校ではあまりこのような問題は起こらないだろうけど、まあ国からの予算もついているし、他の自治体もやっているからとりあえず配置してますっていう、学校丸投げの自治体ではICT支援員は行き当たりばったりの仕事をせざるを得なくなるでしょう。
それから一番目の原因と重なる面も多いとは思いますが、このGIGA構想を前向きに捉えて長期計画や短期計画を立てている自治体や学校では、ICTが有効に活用されて、従来の授業を脱した取り組みがなされるはずですが、そうでない場合は各教師に委ねられて教師間格差だけが広がり、学校全体としてはあまり進んでいない状態になっているんだと思います。
GIGA構想が理想的に進められている学校とそうでない学校との学校間格差はイクオールICT支援員格差になっているのかもしれません。今の状況からすると、今後の国の予算が確保されるかは怪しくなり、地方財政がこれから削減されるかもしれないという点において、ICT支援員を積極的に取り入れ、ICTの活用を推進していくという自治体や学校が少なくなってくるのではないかと危惧します。
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最近、教員のブラックばかりが取り上げられて、公にはGIGAによって学校が楽しくなった、子どもや教師の笑顔が増えたなんていう記事はほとんど見ることはありませんよね。ICT支援員をどんどん活用して、学校はこんなに大きく変わっているという情報を是非とも発信したいですよね。全国のICT支援員さん共に頑張りましょう。