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複線型授業に思うこと

 南の風小中学校の研究主任から、今後は複線型授業を増やしていきたいと思うんだけど、どうしたらいいかを相談された。え、複線型授業?現役の時にはなかった教育用語?でリートンにその始まりを聞いてみた。


一斉授業

複線型授業の始まり

1 複線型授業の始まり
 複線型授業の概念は、1990年代後半から2000年代にかけて、日本の教育界で議論されるようになりました。
 当時の教育改革の中で、子供一人一人の個性や能力に応じた学びの実現が求められるようになってきたのが背景にあります。

2 複線型授業の普及
 2010年代に入ると、複線型授業の実践例が増えてきました。教育現場では、子供たちの主体的な学びを引き出すために、複線型授業の導入が広がっていきました。

3 近年の動向
 2020年代に入り、オンラインやICT活用など、複線型授業の実践方法が多様化してきています。2024年5月には、Google for Educationが複線型授業の動画を公開するなど、注目度が高まっています。

4 今後の展望
 複線型授業は、子供たちの個性や能力に合わせた学びを実現する上で重要な教育手法として、今後も発展していくことが期待されています。教育現場では、複線型授業の実践事例の蓄積や、教師の指導力向上などが課題となっています。

 いやいや勉強不足にも程がある。2000年代には既に複線型授業って始まっていたんですね。じゃあ、そもそも複線型授業って何か、またまたリートンに聞いてみました。

協働学習

複線型授業とは

1 従来の一斉授業との違い
 一斉授業は、教師が一方的に知識を伝える授業形態でしたが、複線型授業では、生徒一人一人の興味関心や理解度に合わせて、複数の学習活動を同時に展開します。

2 生徒の主体性を重視
 複線型授業では、生徒が自ら学習内容や活動を選択できるようになっています。生徒の主体的な学びを引き出すことが重視されています。

3 ICTの活用
 複線型授業では、ICTを活用して、生徒同士の意見交換や情報共有を活発に行うことができます。これにより、知識の理解が深まる傾向にあります。

4 個別最適な学び
 一人一人の理解度に合わせて、学習内容や活動を選択できるため、個別最適な学びが実現できるのが複線型授業の大きな特徴です。

5 協働的な学び
 同時に複数の学習活動が展開されるため、生徒同士が協力しながら学習を進めることができます。

 つまり、複線型授業は、生徒一人一人の主体性と多様性を尊重し、ICTを活用しながら、個別最適な学びと協働的な学びを実現する新しい授業形態なのです。

個別学習

 なるほど、つまり、教師主導の一斉授業とは違う、今はやりの生徒主体の授業の方法が複線型授業か。これならわかる。確かに現役の時にも、いわゆる個に応じた学習というのは重視されてきたけど、結局それを実現するツールがなかったから、授業は主に、一斉授業か、個別学習か協働学習という3つの形を行ってこざるを得なかった。しかし、一人一台のICTというツールが実現したことで、教師が個別学習か協働学習かを指示するのではなく、子どもたちが自ら学習活動として、個別学習の形をとってもいいし、協働学習で学んでもいいしという複線型授業を選べるようになったということか。

 とうことはICTの活用力がますます高まるということか、うん、でも複線型授業では、生徒が自ら学習内容や活動を選択できるとあるな、ということは別にICTの苦手な子はICTをわざわざ使わなくてもよいという風にも解釈できるな。ということは結果として授業の目標が達成できれば、その方法や手段を問わないとなってくると、ICT支援員の立場としてはちょっと微妙。今デジタル全盛なので、手書きの学級通信を作る先生はデジタル通信とは反対に一目おかれているし、ここのあたり、もう少し自分も勉強する必要があるな。
ICTをどんどん活用して、個別最適な学習や協働学習が実現できる複線型授業をやっていこうだともっと話は簡単なんだけど。これ、評価も案外難しくなってきそうだな。次回に続く。

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