生涯学習の始まりは教育の限界から
こんにちは。所長です。
リカレント教育に関する記事が好評でしたので、今回は生涯学習の起源について書いてみます。
教育の始まりは家庭教育
人間における教育の始まりは、家庭教育と言われています。
親が子どもに生きる上での知識などを伝え、その子どもが大人になり、また子どもに伝達する・・
そのような形でも、当時の社会なら十分生きていけました。
しかし時代が進むにつれて知識等は増え、家庭だけでの教育では賄えなくなりました。
これが学校教育の始まりと言われます。
学校教育の弊害と生涯学習の必要性
学校教育のスタイルを確立したのがコメニウスです。
コメニウスは現在の学校教育で行われている、一人の教師が多くの学習者に教授する「一斉教授」や、授業のカリキュラム化などを提言しました。
特に一斉教授は一度に多くの人数に同じ内容を伝達できるため、指導する側からすれば大変効率的な手法と言えます。
しかしこのやり方には大きな問題があります。
一つには、個別最適化ができないことです。
一つの指導を大人数に行うのですから一人一人の個人の学びに合わせた指導ができません。
その結果学校に適応できない子どもが増えるという問題を生み出しています。
もう一つには急激な社会変化です。
かつては学校教育で学んだ知識技能があれば、社会へ出てもそれほど苦労することはありませんでした。
現代社会は目まぐるしく情勢が変わります。
学校で学んだことはあっという間に時代遅れになる時代です。
そういった背景から、1960年頃から家庭教育や学校教育だけでは不十分ではないかという声が上がり始め、生涯学習の必要性が謳われるようになりました。
まとめ
今回は生涯学習の始まりについてまとめました。
時代の変化に合わせて学びを継続する。
これが生涯学習のモットーです。
生涯学習は、
・家庭教育 ・学校教育 ・社会教育
これら3つが融合して成り立っています。
人々がよりよく社会で生きていくために、少しでも生涯学習社会の実現に向けていきたいものです。