【学校教育とICT】#05 情報教育のカリキュラムを追求しよう
ICT支援員時代、時々依頼があったのが情報教育に関する各学年のカリキュラム作成でした。
今回は情報教育のカリキュラム作成についてまとめます。
系統立てた内容で
カリキュラム作成で注意したいのは、各学年でどのようなスキルを身に付けさせるかを系統立てて計画することです。
一度作ると大体5年くらいで見直しをしてほしいと依頼があるので、適宜最新の情報を組み入れるようにするとよいです。
小学校段階での主な内容として
・電源の入れ方、ログイン、シャットダウン
・マウスの使い方、タッチディスプレイの使い方(タップ、フリック、ピンチイン・ピンチアウトなど)
・ローマ字入力
・インターネット検索(概説、キーワード検索)
・情報の活用力(本とネットの活用、読み取る力)
・情報モラル
・Word、PowerPointの基本操作理解、レポート作成
・プログラミング教育(概説、基本的操作理解)
・グループウェアの使い方(Google、Microsoft)
新しい内容に偏りすぎないように
ただ注意したいのは、新しい内容が加わると総じて指導の比重が偏ってしまうことです。
一人一台端末となり、現在の指導の比重がグループウェアを活用したものばかりになっていて、他の内容がおろそかになっていないでしょうか。
昨年の今頃はプログラミング教育一辺倒でしたが、今ではほとんどその声も聞かれなくなっています。
操作に慣れさせることは大切ですが、過去の経緯から見ても、一つの内容を集中的に行うより、教科ではありませんが領域ごとに期間を決めてバランス良く指導することを目指したほうが良いかと思います。
また生活科や総合の時間を使うのも指導として問題ありませんが、以前の学習指導要領に比べて時数は減っていますので、多く使うことはできません。
その点も加味して、なるべく教科単元に組み入れて指導することが望ましいです。