小さきものたちから教えられている
青い鳥通信vol.5
~小さきものたちから教えられている~ 2020.04.18
うららかに晴れる日が数日続くと、嵐のような風雨が来る。ソメイヨシノが終わっても、八重桜、ハナミズキ、チューリップ、と花の季節はまだまだ続きます。
さて、大阪に行けなくなって自由な時間が増えた分、家でできることを見つけて楽しんでいます。特に庭仕事。外に用事を作って出かける、いつ引っ越すかわからない・・・どっちつかずの状況だとどうしても手がつけられなかった「育む」行為。「命を育てる、見守る」ことって、使えるお金の多少ではなく、気持ちの余裕がないと、うまくできないなと思いました。あくまで私の場合ですが。
迷いながらも種を買い、雑草を抜いて耕し、天気予報を見て雨と晴れの合間に種撒き。雨降って地固まり、暖かな陽気の続く日に発芽、そしてまた天がたっぷりの水分を大地に届けてくれます。風吹いて葉や茎がしっかりとしてきました。
他にも手仕事、水仕事。読書、勉強、書き物、掃除。動画編集作業にトライしてみたり、まだまだやりたい事が無限に出て来ます。
朝起きて新聞を隅々まで読み、軽く運動して少し庭仕事か手仕事をしていたらもうお昼をすぎ、午後は読書と勉強。こうして日々が刻々と過ぎていきます。
オーガニックカフェやら海外勤務、対個人の仕事っていう仕事の仕方をしているから、一般的な会社員されている方々くらべたら随分のんびりと生きていますが、昨今ますます丁寧に生かさせていただいています。使えるお金は少ないですが。
私はずっと根無し草で自由 や幸せを外に、外にと求めていたけれど、政府のいう「見えない敵」とやらのおかげで私は去年の自分より、4ヶ月前の自分より、本質に近づいた感じがしています。答えは死ぬまで探し続けるのでしょうが。
「最終的な結論を下すのは微生物である」(ルイ・パスツール)
「大切なものは、目に見えないんだよ」(サン・テグジュペリ/星の王子様)
「真実は小さな声で語られる」(村上春樹/ねじまき鳥クロニクル)
結論を下すのはウイルスであり、腸内細菌であり、自身の細胞であり、空気中にいる、土の中にいる、数多の菌たちなのかもしれません。