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美味しいパンのために、消費者ができること

         ※写真と本文のお店とは関係ありません

私はパンやケーキが大好きで、よく買う。
どの店も、店主の工夫があって、好きなお店のものは多少遠くても買いに行ってしまう。

好き嫌いのない私ではあるが、パンやケーキの味にはこだわりがあり
行きつけのお店は決まってくる。

新しいお店ができると早速買いに行く。
先日新しいパン屋がオープンしたと聞き、車を走らせて買いに行った。
ここは郊外なので、お店単体というよりも住居兼店舗という形が多い。
閑静な別荘地の中に建てられた、大きなログハウス。その一角が店舗だった。

店主さんは、会社を退職されたご主人と奥様だ。
60代くらいだと思う。
パンは、ひとつひとつ個包装されており、清潔感があった。
よく見ると、レーズンも小豆もとても粒が大きいものを使っていて、素材にこだわって丁寧に作られているパンというのが良くわかった。

レジを打ってくださった奥様は、日頃、腰が痛いらしく
営業の後の仕込みが大変とおっしゃっていた。
食べるものはなんでもそうだが、作っている時間が長くて食べるのは一瞬。
こうやって販売した後、夜中までかかって仕込みをするのは
本当に大変だなあと想像する。

家に帰り、パンをいただく。
そこで私は違和感を感じてしまった。
それは何かというと、ビニール素材の袋の匂いがパンについてしまっていたことだった。
パンは絶対に美味しいのはわかった。
しかし、残念なことにビニール袋の匂いがする。

このようなことは、実は他の店でも何回か経験している。
冷蔵庫のガス(?)の匂いが移ってしまったケーキや
今回のように袋の匂いがついてしまったパンは今まで何件もあった。
とても美味しくできているのに、それが原因でがっかりしてしまう。

今回のようなことは、こだわりのお店で経験することが多い。
大手のパン、ケーキ屋では、まず経験しない。
私はプロではないので、なぜそうなるのか原因はわからない。
袋の素材なのか、時間的なものなのか、、、
せっかく心を込めて作ったものが、外部の影響で美味しく無くなるのは勿体無さすぎる。

ただ思うのは、実際に売られたものを、店主自らが食べていないのだと思う。売り切れてしまうのかもしれない。
作ったものを試食するのは日頃からおこなっているとは思う。
でも、売られて数時間経ったものを試食していないのではないかなと思った。プロなので、ひと口食べれば絶対にわかるはずだ。

店主さんも良い方だし、素材にもこだわっているし、味は美味しいので
私は今後も通いたい。そしてお店も続けてほしい。
ということで、数日後に再び訪れ、腰の痛い奥様を私の勤務している運動施設にお誘いし、運動を始めていただくことになった。


昨日、久々にパン屋に行き、いくつか購入した。
やはり袋の匂いはついていた。
でも、消費者として話をしようと思う。だって、せっかくのおいしさが半減しているのだから。そもそも袋に入れないで並べたら良いんじゃないかと思うが。
そんな話も店の中ではできないので、うちにご来店くださっている時にでも話してみようと思う。

昨日は、昼過ぎに訪れたのだがほとんど売り切れていて、中のイートインのスペースでは常連のお客さまがパンとコーヒーで楽しそうに談笑していた。人気のパン屋さんになっているのは間違いないと思った。

私もひとり商いを目指しているので、店側とお客が良い関係を続けていくことが大事だと思っている。
店を良くするための意見はきっと嬉しいはずだし、私もわかっているのに伝えないのは失礼だとも思うから。

よもぎと小豆のパンを多めに買ったので、今日の昼はスタッフと分けて、みんなで頂こうと思う。







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