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モヤモヤ。店のものを盗む人

どうにもモヤモヤするのでここで吐き出させていただく。

店の物を盗むお客様がいる。
名前はYさん。会員歴10年。60代。

事の発端は10年ほど前のこと、当時その店のトイレでは、手を拭くためにフェイスタオルを使用していて、常に畳んだタオルが棚に積んであった。
汚れてしまった時にはすぐに取り替えてもらえるように常に複数枚のタオルを用意していたのだ。

その頃、店では7色のタオルを使っていた。理由は、毎週末にスタッフが持ち帰って洗濯をするのに確認しやすかったから。持ち回りで洗濯をしてくるので、家のものと混じってもすぐに見つけられるからだった。

週明け、当番スタッフはタオルを持って出勤する。そしてトイレの棚にしまいに行く。そこで気づく、「あれ?タオルが少ない気がする」と。
スタッフ皆で「何色のタオルがないのか」を話し合って、各自もう一度自宅で確認しようということになる。

「タオルあった?」「うちにはなかったです」みたいな会話をよくしていた気がする。

ある日、Yさんが来店された。運動を始めたYさんの首にオレンジ色のタオルが掛かっているのを見た時、「あのオレンジ色のタオル、見たことある、、、」と思った。
はっっ!トイレのタオルでは???いや、同じタオルは普通に売られているし。でも今、店のオレンジ色のタオルがないんだよなあ。。

店のタオルは日に日に少なくなり、スタッフの頭の中は「?」でいっぱい。

私はひとり、Yさんをマークしていた。
数日後、Yさんはピンク色のタオルを首にかけていた。
その数日後は、むらさき色のタオル。こりゃクロだわ。

スタッフにも話をし、Yさんが来店された時は皆でマークすることになった。

すると、怪しいことが出てくる出てくる。

サイズ確認のための試着用の黒いTシャツ。XSからXLサイズまで、1枚ずつラックにかけていた。ある日Mサイズがなくなってしまい、スタッフで探していた。その数日後、ぴちぴちの黒いTシャツを着てYさんが来店された。ちなみにYさんはサイズ的にはXLサイズだ。間違えてMサイズをバッグに入れてしまったのだろう。

店では、その店でしか使えないチケットを配る時がある。チケットを集めるとグッズと交換できるものだ。当時、一番高い商品はTシャツだった。相当数のチケットを集めないと交換できない。
Yさんは、よく「チケットたまったのでTシャツと交換してちょうだい」と言いに来た。そんなにチケットがたくさん貯まるわけがないのだが、とにかくチケットを持っている。
「前から貯めていたからね」「友達にもらったからね」と言われれば、こちらは何も言えない。

店の中で売っているものを使っていることも多い。しかし誰もYさんには売っていない。つまり万引きされているということだ。

極め付けは、Yさんがカウンター内に入って、在庫のTシャツに手を伸ばしているところをスタッフが見つけたことだ。
スタッフが「Yさん!どうしたんですか!!」と言うと
「ごめんごめん、転んじゃって」と言ったらしい。

ちなみにYさんはとても顔が広い。店では、いつもいろいろなお客様と話している。だから必然的に滞在時間が長い。いつまでも店にいるので正直困るのだが、出ていってもらうはっきりした理由づけができない。

このようなことがあり、店では全てのものに名前を書くようにした。ホームセンターのように、予備のトイレットペーパーにも店名を書いたら、他のお客様に「あら、誰か持ってっちゃうの?」と心配された。

会員制の店ではお互いの信頼感で成り立つことがたくさんある。
むしろ信頼関係だけで成り立っているのではないかと思う。

だから注意書きなどは極力掲示したくない。
いちいちお客様に対して疑いの目を向けたくないし、そこに注視しなくてはいけないスタッフのストレスはとても大きい。
そして、10年経っても未だに現場を押さえられていない。
なんでそんなに上手に?盗むのかわからない。
私たちは、Yさんは病気だと思っている。

こんなお客様、どうしたらいいのだろう。。。
Yさん、今月もやろうとしている。
先日スタッフが声をかけたので未然に防げたが、それでもやめようとしていないと思う。
欲しい商品の前にバッグを置き、なんやかやそこにいる。

考えるだけで憂鬱だ。。。



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