新型うつ病〜出社できないAさん〜
このような記事を見つけ、驚いた。
以前、何回か書いている「出社できないAさん」の症状と同じだったからだ。
こちらの先生によると、従来「うつ病」と呼ばれているものは
このような状態だ。
とても真面目で頑張り屋の人が、何かのきっかけでうつ状態になってしまうことはよく知られている。
頑張って頑張り尽くした結果、ある日を境に動けなくなってしまうという。
私も、うつとはこのようなことを言うのかと思っていた。
しかし、最近は違う症状のうつの方が増えているらしい。
以下に抜粋する。
これはまさに。Aさんである。
前回会った時、肌つやも良くて元気そうだった。
家族や友人とフェスや映画、ライブにも行っているということだった。
しかもよく喋る。元々よく喋る人なので、普段のAさんという感じだった。
私が知っているうつの症状とは全く違っていたため
こんなに肌つやのいい、よく喋るうつ症状の人もいるのか???と違和感を覚えた。
この記事を読み、原因はAさんとお母さんとの関係性にあると思った。
幼少期、思春期に関わるのは家族である。
特にお母さんとの関係。
子供は、お母さんのことをいつも見ている。本当によく見ている。
母の機嫌がよければ子供の気持ちは安定するが、
母の機嫌が悪いと自分に原因があるのではないかと感じ、なんとか機嫌が良くなってもらいたいとふるまうものだ。
ちなみにAさんから聞いたエピソードだが、これを聞いた時に周りにいる私たちが「Aちゃん、それヤバいよ」と言ったことがある。
・子供の頃から母の機嫌を伺ってきた。なぜなら、一度怒ると口を聞いてくれないから。長い時では10日くらい無視されたこともある。
・誕生日や母の日には、気に入るプレゼントを贈らないと機嫌が悪い。
・今年は忙しくて母の日にプレゼントするのが遅くなってしまい、母を怒らせてしまった。忘れていたことを謝り、母の好きな演奏家のコンサートに一緒に行くことにしたので有給休暇を取り、一緒に行きます。
誰が聞いてもおかしいことはわかるし、Aさん本人もわかっているらしい。「でも、母はこういう人なんで。」と言っていた。
辛いよね。お母さんのことも大好きだもんね。
実際に仲良しだし。
しかしこれは根が深く、このままAさんは薬を処方されても改善しないことは明らかだ。
新型うつが増えているという現状は、これからの社会に大きな影響をもたらすことは言うまでもない。
薬では治らない、この問題に早く対処できるような手立てがないだろうか。