変わらない、もどかしい葛藤の日々。|イコン誕生秘話 #2
お待たせしました!イコン誕生秘話#2をお届けします。
今回も、創業者である佐野の歩んできた道から、イコンの源流をたどります。
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会社は大きくなるも、人が辞めてゆく現実。
家業の現状を変えていくにあたって、まず、全く着手をすることができていなかった会社の管理面である、経理や人事を手探りでやっていきました。整備をされていなかったものを整えていき、当時、売上9億円の会社が新規出店も経て、18億円までになり、社員数も50名規模まで拡大をしたんですね。
さらに、経営面でも、生肉販売の事業展開だけではスケールメリットがないと思い、卸の会社も立ち上げていきました。食肉販売と食肉卸の2本柱で展開し、2つ合わせて売上50億円まで大きくなりました。
会社としての規模も大きくなったことで、若手社員も入社してくるようになったのですが、新しい人が入社してはすぐに辞めていくような現状でした。
変わらない、もどかしい葛藤の日々。
職人気質の社員が多く、若手社員が入社しても、口の利き方は乱暴そのもの。ろくに教えることもなく、背中を見て覚えろというスタンス。自信を失った社員はすぐに辞めさせてしまう。そんな状況でも、親分肌の社員は昼からの重役出勤。そばで見ていても、若手社員の頑張りが報われず、かわいそうで仕方がなかったんです。
こんな実家の会社の体質を変えようと思って、人事評価制度を新たに整え、給与体系を作っていきました。休日も取得できるように変えていきました。ただ、賞与の査定表なども作っても、個人の好き嫌いだけで人事評価も決められてしまう。組織を変化させるのは、私が思っていたよりも、とても難しいものでした。
この現状に対して、父親や兄に「このように変えていきたい」と話をしたんですが、ことごとく却下をされてしまって。私も当時はまだ若く、純粋だったので、いま思えば、私に意見をされることが快く思ってなかったのもあったのでしょうね。
それでも、諦められないと思い、たくさん本を読んで、勉強をして、1年後にまた父親や兄に「このように変えていきたい」と話をしにいくんですけど、全く賛同をしてもらえない。
それでも、「まだ自分の実力不足なんだ」と思い、勉強して、話をして、の繰り返しが3年くらい続き、その間も会社は変わることのない状態が続き、若手社員もどんどん辞めていくーー。 もどかしい葛藤の日々が続いていきました。
(・・・次回へ続く)
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