ブランドは一日にして成らず Part.7 ー新時代の集団のミリョク?
記事をご覧いただきありがとうございます。
このnoteでは、アイコミのコンサルタントが日々のお客様との関係性の中で気づいたこと・学んだことを通して組織が変わるヒントを発信していきます。
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様々な場所でコロナとの共生を実践している今、全国各所で大型会場に観客を動員するライブやフェスも感染対策を講じながら再開されています。先日私も甲子園球場で行われた「あいみょん」のライブに初参戦しました。
ファン層は10代~20代が多いと思いきや40~60代男女の比率も高く、どの層も関連グッズやコスチュームを身に纏い、年齢層の幅広さに驚きました。その多種多様なファンたちは、彼女の人柄や価値観が影響し、ファン同士が和気藹々と仲が良く、マナーを守りながらも皆で楽しもうという姿勢が漂っていました。ファンの間でよい感情や行動が波及~連鎖し、全体(集団)として心地よい空気感=風土をつくり、一体感・融合感を生み出していたのです。
これって共通のアーティストを愛する者同士の趣味の世界だからなし得るのでしょうか?
私たちが日々働く会社・職場も「集団」、今の新しい時代にあった働き方を模索しています。個人の強みや状況にあわせた多様で自由な働き方を追求しつつ、「集団・組織としての魅力・価値」も高めたいと思うものの、リモートワークも進み、後者の集団としての風土が育みづらいと頭を悩ますマネジャーの方々の声をよく耳にします。
リモートワークやWEB会議に応じたオフィス移転・レイアウト変更も増えており、私たちのお客さまでも新オフィスのレイアウト変更が決まり、いよいよ工事が始まろうとしていました。
さて、新オフィスのコンセプトに基づいたオフィスのレイアウトや什器(=ハードの環境)が整えば、働き方、集団の行動様式、コミュニケーションスタイル等も変わるのでしょうか?
いいえ、残念ながらそうはなりません。なぜなら職場(集団)には良くも悪くも暗黙のルールや行動スタイルがあって(=規範)、それは、そこにいるメンバー全員が申し合わせていかないと簡単には変えることが出来ないからです。
そこで、お客さまの全部署から社員が集まり「規範変革ミーティング」を行いました。あえて管理職は入らず、一般職だけで新たな規範づくりの話し合いや推進を任せました。 まずは自分たちの現状の目には見えていない規範に気づき、これから変えていく・新たにつくりたい規範や風土を「協働・コミュニケーション」「仕事のパフォーマンス」「お客さまからの見られ方(ブランド)」など様々な観点から明らかにしました。これら職場のイメージが描けても具体的な行動としての決めごともつくらなければ変わりません。そのため具体的なこれからの実践行動や使い方ルールも一つ一つ決めていきました。
話し合ったメンバーからこんな声が挙がりました。
「今までは何でも上の人たちが決めて、それに従うことが当たり前だと思ってた。職場の規範は上も下もなく全員でつくっていくものなんだな。」
「部内でチームワークを高める工夫を話し合い実践したら生産性が上がった。オフィス全体でも全員が大事だと思って実践すればきっと変われるはず。」
今後、ますます働き方は変容していっても、職場は集団力を育み、集団としての魅力を発揮する場所です。
築きたいウチらしい職場への思いを一つにし、一人ひとりが同じ意図をもって行動し、上下左右関係なくフィードバックしあう。状況の変化にあわせて柔軟に変えていく。つまり自由さや多様さを追求すればするほど、一人ひとりの全体に対する責任感や主体性が必要だということです。同時に、それができる集団は成長し続けます。
このオフィス変更も一つのきっかけで、社内には集団力を育む機会・場面は沢山あるはずです。
これからのウチらしい集団のミリョク、あらためて意識してみませんか?磨いていきませんか?
このnoteの投稿者:チーフコンサルタント/藤掛 里花
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