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「やってみたい」から「やってみた」へ。子どもとお寺。

ふとした瞬間に背中を押される


雑誌をパラパラとめくっていると、元放送作家の鈴木おさむさんが、お笑い芸人の品川祐さんの言葉にハッとさせられた、という文が目に飛び込んできた。
「やってみたい」と「やってみた」の間には大きな川が流れている、という内容だった。

ドキッ。
年の初めに書いたやりたいことリスト。いくつクリアできてたっけ?

◻︎破れていたカーテンを新調する。
◻︎とある研修に参加する。
◻︎動物園に行く。(これは小学生の遠足引率という形で実現…笑)
数個はクリアしたものの、書いたことすら忘れてた項目も。
「やってみた」が大河の向こうに思われる…。

よし。善は急げ。
川幅が狭いところから向こう岸に上陸しようではないか。

電車に乗ってお寺を見に行く

◻︎子どもたちと電車で出かける。
◻︎日本史の勉強をする。

まずはこの項目に着手することにした。

私の住んでいる地域には歴史的に価値があるとされるものが多くある。恵まれた環境なのに、いつでも見られると思うとなかなか足を運ぶ機会がないものだ。子どもたちはもちろん見たことのないものばかり。
そして、いつも車での移動ばかりなので、たまには切符を買って電車に乗る経験も子どもたちにさせてやりたい。

「明日は世界遺産のお寺に行きます。9時出発です。」
そう告げて、我が家のプチ遠足を決行した。

これから巣作りのよう

久しぶりの電車は新鮮で、駅構内でツバメを見たり、電車の揺れを面白がったり。

お寺に到着。
いつも遠くから見ていた五重の塔の大きさに子どもたちも感嘆の声。

そんな中、
「これはプラモデル?」
と娘。どういうことかと思えば、古くから現存している建物もあれば、最近再建されて美しく塗装された建物もある。その再建されたほうをプラモデルと表現しているよう。子どもらしい表現に笑みがこぼれる。

再建について説明するが、なんとも難しい。
他にもシルクロードや手水の作法。あの仏像はほとんど服がないのに、こっちは派手なのはなんで?そもそもなんでお寺があるの?
子どもたちから飛び出す疑問に答えようと思うが、自分自身があまり理解できていないことは上手く説明できない。今回、改めてこのことに気付かされた。

プチ遠足を終えて


「やってみよう」と思っていることも、どこかで「やる」と行動を選択しなければ実現しない。

電車に乗ってのプチ遠足。
初めは、
「え〜。お寺ぁ?カラオケのほうが良かった。」
なんて言っていた娘たち。
車窓から見える五重の塔のてっぺんを指差して、あれやこれやと話していた。

やりたいことリスト、更新。