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【アニメ】今更ブラッククローバー感想。ジャンプらしい青臭さの中に「できないこと」との向き合い方を学ぶ
Netflixにおすすめされたので見始めたら、沼ってしまったアニメがある。
週刊少年ジャンプで2015年から連載中の「ブラッククローバー」だ。
(これ、そんな前からやってるんですね)
ハマって見ているうちに、私はこのアニメからいろいろとヒントを得た。
みんなが当たり前にできていることが「できない」
なんで私だけできないんだろう。と思った経験は誰しも一度はあるはず。
私もそうで、特に数字を合わせる、集団行動、間違ったことに従う・・・そのあたりがとても苦手。
そんな「苦手」や「できない」との向き合い方について、ブラッククローバーを通じて考えさせられている今日このごろなので、書き留めます。
※現在アニメ2期まで視聴済です。
1分でわかる「ブラッククローバー」
魔法がすべての世界が舞台のファンタジー。
主人公は、生まれつき魔力がない「アスタ」。
魔力がない=魔法が使えないことは、この世界では非常に「ありえない
」こと。
魔力なし・孤児・下民という、トータル3重苦を抱えているアスタ。
そうした理由により、周りからバカにされ、蔑まれがちだが、持ち前のポジティブさとあきらめの悪さで、魔法使いの頂点である『魔法帝』になることを、堂々と言い続ける。
その後はなんやかんやありグリモワール(魔導書)をなんとか得、魔力は相変わらずないままだが、代わりに「魔法を打ち消す力」があることが判明する。
そして、その力とあきらめの悪さを黒の暴牛団長・ヤミにかわれ「魔力がない」という前代未聞なスキルで魔法騎士団に入団し、物語は始まる。
ライバルであり親友のユノや、個性豊かな黒の暴牛の団員たちと切磋琢磨し『魔法帝』を目指すという、めちゃくちゃ王道なジャンプらしいストーリー。
「できないこと」が立ちふさがった時の考え方
話の展開自体はまぁ、王道なのだけど、ここまで何もない主人公がいただろうか。まさに同情するなら魔力くれである。
3重苦とまではいかないまでも、アスタのように「どうしようもないことによる挫折」は誰しも経験があると思う。
私もアスタに自分を重ねてみています。
私の場合は集団行動が苦手。学生の時もそうだったが、社会に出てから顕著になったと思う。
大人数での仕事や、チームで進める仕事に苦痛を感じストレスが溜まって、しまいには体調に出る。
私は仕事がどれほど難しくても、残業が続いてもストレスにならないけど、他の人よりも人間関係でのストレスを感じやすい繊細さん。
それが集団となればなおさら、自分はそのつもりがないのに周りの感情を読み取りすぎてしまって、自滅してしまうことが多い。
最近になってどうも私は人より敏感で繊細なHSPの傾向があるようだ、と気づき「どうやっても克服できないこと」だと思うようなった。
努力とかそういう問題じゃなくて、生まれつきの「苦手・できないこと」なんだって。
話をアスタに戻します。
さて魔力のないアスタが「魔法帝になるための第一歩」としてどうしたかというと、ひたすら体を鍛えたんです。
それはもう後にヤミ団長に引かれるくらいガッチガチに。
アスタはできないことと無理やり向き合うのではなく、今できることをやって、得意なことを最大限にまで引き上げることに時間を使っていました。
結果、アニメ2期の段階では、アスタは魔力なしのまま、天才ユノと肩を並べて実績を積んでいます。
(グリモワールの力は少し覚醒気味だけど)
向かないことを頑張っても、自分のいいところは伸びない。
そのせいで、今まで得意だと思っていたことさえ、できないと思ってしまってはもったいない。
アスタの「じゃあできることをやるしかないでしょ!」という思考。
これは前職の仕事が向かない・苦しいと悩んでいた私にとって、大げさではなく一筋の光のように感じました。
絶対条件や固定概念を「超える」
「魔力がないと魔法帝になれない」という絶対条件をつきつけられたら。
普通は「魔力をなんとかして手に入れる方法を考える」か、もしくは「魔法帝をあきらめる」のどちらかの結論に達すると思う。
しかし、アスタはその絶対的な条件を華麗にスルー。
そして「魔力がなくても魔法帝になれる」と勝手に書き換え、自分がその第一号になればいいんだと思っている。
こうして字に起こしてみると、相当ぶっ飛んでるなぁ。
やはりジャンプの主人公って感じ。
これを私に言い換えると「集団行動なんかできなくても立派な社会人といわしめてやる」って感じでしょうか。
・・・おや、なかなか使える思考なのでは?
別になにもチームでする仕事だけが仕事じゃない。
自分の中に勝手に「会社員はチームやプロジェクトで仕事をするもの」という固定概念で、自分を苦しめていただけなのかもしれない。
きっと、偉人と呼ばれる人や、何か新しいことを世の中に生み出してきた人って
こういう思考ができる人たちなんだろうなぁ。
大人が見るとちょっぴり青臭いけど、元気になれる
アニメがすっごく長いので、やっと2期まで見終わったところ。
長編にもかかわらずテンポが早く、アクションシーンもかなり凝ってあるので、飽きずに見れいる。
しかし、やっぱり大人が見るにはちっと青臭いなーって感じることも多い。
夢はかなう!みたいなのって、大人になるとどうしても眩しすぎたりする。
一方でこの作品、大人になったからこその視点で見ると、結構ハマります。
今回でいうと「魔力のないアスタが魔法帝になるための過程や思考」を紐解きながら、自分に重ねてみると、意外にヒントと出会えましたしね。
最後にブラッククローバーを見ながら、私が得たヒントをまとめます。
「できないこと」が立ちはだかった時の思考
通常であれば「できるようにならなくては」と考えがち。
アスタは「できないものはできない。だったらできることに注力する」方向へシフトすることで、自分なりにゴールへ近づく道を切り開いている。
絶対条件や固定概念を「超えていく」
「魔力がなければ魔法帝にはなれない」という絶対条件をつきつけられると人は普通、あきらめたり、それをなんとかして得ようとする。
アスタはその絶対条件そのものを覆し、新たに自分が「魔力がなくても魔法帝になれる」という概念を作ろうとしている。
やっぱりアスタ、ウルトラポジティブというか…ジャンプっぽい。
だけどこういう前向きさって、大人になって守りに入るうちに、いつの間にか忘れていた「だいじなこと」だったりもする。
私たちは固定概念だらけの社会生活で、私たちは「個」を消され、生きづらさを抱えて毎日を送っている。
社会生活では周りと同じであることを強制され、当たり前ができないと疎まれる。
それを繰り返すうちに、どんどん自分を嫌いになっていませんか?
そんな時は一度、ブラッククローバーを見てみてほしいです。
忘れていた「自分らしく生きるためのヒント」が見つかるかも。
そして、どこまでも諦めの悪いアスタを見ていると、馬鹿らしくて、ちょっぴり元気がもらえるはずです。
アスタはこれから何らかの方法で、魔力を手に入れることができるのか?
はたまた、魔力のない状態で夢をかなえることができるのか?
今後の展開を楽しみにNetflixをみようとおもいます!
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