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24歳、何を食う#6「はらぺこクッキング」

最近私はまた、インドにまつわるエッセイを読んでいる。
スパイスカレー作りにハマり、わざわざ家でビリヤニを作り、インド旅行のエッセイ、動画を見漁り始め…いよいよインド旅行へ向けて貯金を始めようとしている。
目標金額は決まっているので、達成に向けて頑張るのみだ。
そのためにもまずは、次の仕事を決めなくてはならない。
今日も今日とてハローワークに足を運び、履歴書を仕上げ、着々と準備は進む。

※「24歳、何を食う」とは、この歳にして「脂質異常症」と診断された私の約1ヶ月の食事と、日々の記録である。詳しくは#1へ。

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朝は大体いつも同じものだ。
母特製の具沢山味噌汁と、私特製の米無し納豆丼。
朝ごはんのレパートリーを増やしたくはあるのだが、この組み合わせが美味しく、栄養バランスも良く、飽きないので結局こればかり食べている。

昼は、かなりの腹ペコ状態で調理を開始することとなった。
午前中の予定が思ったより長引いたのと、少し待てば自宅付近まで通るバスに乗れそうだったので、待つことにしたのだ。
帰宅する頃には正午をとっくに過ぎていて、腹の虫はうるさいくらいに鳴いていた。
月に1度の女の子の日ということもあり、気持ちの面も少しデリケートになっていた。
空腹、寒さ、ホルモンバランスの乱れの中行う、イライラクッキングとなってしまった。
早く落ち着いてご飯が食べたい一心で、とにかく手を動かした。
母に少し小言を言われただけなのに、沸点が低くなっている私は簡単に爆発して、わあわあ言いながら料理していた。
空腹が満たされて気持ちが落ち着くと、何であんなにイライラしていたのか、何であんなことを言ったのか、言う前に深呼吸でもしていれば…などと後悔することが多い。
あまりに空腹になりすぎるのは危険だ。
自分の行動に反省しつつも、美味しいご飯で胃袋と心を満たそう。
メインの鯖の塩焼きは、プロの料理人が教える美味しい焼き方、というものをYouTubeで見つけたので、それを参考にして焼いてみた。
いくつかポイントがあったが、その中でも焼く前に小麦粉(私は米粉)をまぶすという工程は、何だか新鮮に思えた。
シンプルな料理こそ、少し手を加えてやるだけでこんなにも美味しくなるのだな、としみじみと思った。
副菜はきのこのサラダと、きゅうりとわかめの酢の物、厚揚げの煮物の3品。
雑穀米は150g。
急いで作ったにしては上出来だ。
鯖の塩焼きはフライパンで焼いたのだが、表面はカリッとしていて中は柔らかく、鯖の旨みがこれでもかというくらい引き出されているようだった。
仕事が決まればまたお弁当生活がスタートするので、ぜひこれはお弁当のレギュラーメンバー入りをさせたいと思った。

夜は、地味に楽しみにしていた面々だ。
いつもの素焼きのナッツの他に、ホットりんごと、黒ゴマソイラテを用意した。
ホットりんごは、りんごをカットしてレンジで600W4分くらい。
色鮮やかになり、心なしかより甘く感じられる。
身体も温まるし、なによりとっても美味しい。
ソイラテは、無調整豆乳に黒すりゴマ、ラカント(それぞれ大さじ1くらい)を入れて温めただけのもの。
ゴマの香ばしい香りがたまらない。
黒ゴマたちが沈殿しがちなので、しっかり混ぜながら飲もう。

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お腹を空かせて帰ってきて、すぐにでもご飯を食べたいのに何故わざわざ自炊するのか?と思う人もいるだろう。
こうして食事記録をしている期間であることを抜きにしても、私はとにかく料理が好きで、ご飯を食べることが好きだからこそ、自分でその時食べたいものを作りたいという強い意志があるのである。
少し手間をかけてでも、健康的で、心から自分が食べたいものを食べたい。
その思いに突き動かされるように、私はご飯を作る。
もちろんこれから先、外食もテイクアウトもするし、なんならホテルのランチビュッフェだって行くつもりだ。
けれど、時間に余裕が持てる無職の今は、思う存分料理をしてやろうと思っている。

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