美しいものたち

服なんてたいして興味なかったはずだけれど
最近になって目覚めてしまった
学生の頃はよく服を買っていた
青森と違って仙台はお店がたくさんあって
あれもこれも欲しくなってしまったのだ
ドトールでアルバイトをしていた私は
とある先輩のことが好きで
SNSをフォローするだけで物凄く緊張したのを
昨日のことのように覚えている
あの頃買った服たちは
ほとんど断捨離してしまってもう手元には無い
けれど1着だけ仙台に住んでいた頃に買った
ブラウンのサロペットがある
24歳になった今の私が惹かれているのは
そのサロペットを買ったお店のお洋服
変わらないものもあるんだなあ
洋服にときめく気持ちを思い出してしまった

身の回りに置くものは
特によく目にするものは
ときめくものがいい
可愛いなあ
愛おしいなあ
好きなんだよなあ
そう思うものがいい
雑貨屋で出会った好きな絵画のステッカー
私はフェルメール
母にはゴッホをあげた
無印のハンドクリームはちょっと高くて
多分ちまちま使ってしまう
今はまだもったいなくて
香りだけ嗅いでいる

今年のバレンタインは
大好きな住職さんにチョコをあげることにした
父には今月誕生日プレゼントをあげたし
よく行くカフェのマスターは
多分山ほど貰うだろうと思ったし
以前住職さんからブラジル土産にと
フェアトレードの石鹸を貰った
それを思い出して
私もフェアトレードのチョコレートを選んだ
住職さんの声はあたたかい
声にも温度があるんだなと思った
抹茶とホワイトチョコは
素晴らしいお人柄とたまにお茶目なところが
住職さんぽいなと思ったの