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24年4月19日付 朝日新聞によれば、警察庁は大・中型車もAT免許導入を決めたらしい。このことによって、大・中型車の暴走運転が増え、多くの人がその犠牲になる日が来るようだ。

 わたしは今、マニュアル車に乗っている。なぜなら、ブレーキとアクセルを踏み間違えて暴走運転したくないからだ。私が免許を取得した頃(40年くらい前)は、マニュアル車が圧倒的に多くAT免許制度はまだなかった。「2022年には、普通免許(2種含む)を取得した約119万人のうちAT免許が73%を占めた。」そうだ。このことが、アクセルとブレーキの踏み間違いを引き起こしている。
 マニュアル車が当たり前だった人は分かると思うが、クラッチを踏むことでギアを入れ、車が動くのだからマニュアル車ではブレーキとアクセルの踏み間違いによって車が暴走することは起こらない。なぜなら、ブレーキを踏むときはクラッチも同時に踏んでいて、もしブレーキとアクセルを踏み間違えてもエンジンの動力が車に伝わらないからだ。このことはAT限定免許しか持たない人にはわからない。そもそもクラッチとは何なのかさえ分からない運転者が多数派になってきている。
 そこへ、2024年問題とか言って、運転手不足のために大型・中型免許もAT限定免許にを導入すれば、普通車で起きている暴走運転が大型・中型車でも起こることになることを警察関係者は分かっているのだろうか?多分わかっているが、責任は暴走した運転者に負わせればいいと考えているのだろう。この国はすべて責任を個人に押し付けて国家は知らん顔をする状態になってしまった。恐ろしいことだ。

大・中型車もAT限定免許
警察庁方針  26・27年度導入


 警察庁は18日、大型や中型の運転免許にオートマチック(AT)車限定の免許を導入する方針を決めた。大型のバスやトラックにAT車が増えた状況に合わせ、.運転手不足が深刻化する2024年問題での業界の要望も踏まえたという。

運転手不足ふまえ

 警察庁は19日から5月18日までパブリックコメントを行い、道路交通法施行規則などの改正を目指す。26年に中型(客を運ぶ車の運転に必要な2種含む)と準中型免許に、27年に大型免許(2種含む)にそれぞれAT免許を導入する計画だ。
 AT免許の導入に伴い、免許を取得する際の指定教習所での技能教習や、運転免許試験場での技能試験の内容も見直す。大型や中型のAT免許を取得する場合の教習時間は、マニュアル(MT)車にも乗れる免許よりも4時限(計3時間20分)短くなり、その分、教習にかかる費用も安くなるという。MT免許を取得する場合も、クラッチとギアの操作の教習だけMT車を使い、ほかはAT車で行うようになる。
 普通車の場合、AT車の普及に合わせて1991年に2種を含めAT免許が導入された。2022年には、普通免許(2種含む)を取得した約119万人のうちAT免許が73%を占めた。
 トラックやバスにもAT車が増えた。日本自動車工業会の調査では、運輸業界が22年に保有する車両の34%がAT車で、その割合は増加傾向にある。日本自動車販売協会連合会や警察庁による聞き取りでは、23年に販売された大型バスの約9割、大型トラックの約7割をAT車が占め、メーカーや運輸事業者の多くが今後もAT車の生産や保有を増やす意向だという。
 トラックやバスの運転手は年々減少しており、22年時点でトラック運転手は約86万人だった。日本バス協会は昨年8月、大型2種へのAT免許の導入を求める要望書を警察庁に出した。
 運転手不足の中で、女性の運転手は22年時点で3万人と、5年間で1・5倍に増えた。普通免許の取得者では、女性は9割がAT免許といい、大型や中型へのAT免許の導入で運転の担い手の確保につなげたい考えもあるという。
 警察庁は2024年間題への取り組みの一環として、今月から大型トラックの高速道路での最高速度を時速80キロから90キロに引き上げた。(板倉大地)

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