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誉田哲也の最新作『アクトレス』を読んだ

私たちは、この一週間で大人になる覚悟を決めた。「ドミナン事件」から5年。森奈緒、片山希莉、市原琴音たちは自立し新生活を始めていた。ある日、希莉の書いた小説が、若手人気女優・真瀬環菜名義で発表されることになる。不服ながらも抗えない希莉。さらに小説が発表されるや、作中の事件をなぞるように「事件」が発生してしまう。偶然とは思えないが、誰が何のために模倣したのかは見当もつかない。真相に近づこうとしたとき、ふたたび逃れられない悲劇が彼女たちに忍び寄る…。

 ストーリーの紹介は、e-honから引用した。
この作品で印象に残ったのは、森奈緒が勤める調査会社(探偵事務所)の和田所長(ストロベリーナイト事件の警視庁捜査1課長だった人物)が言った言葉「殺人事件の半数以上は、親族による犯行なんだ。」と片山希莉の母親が市原琴音に語った「家族だってことと、家族でいることと、家族になるってこととは、少しづつ意味が違う。要するに家族っていうのは、無条件に存在しているんじゃない。放っておいて維持できるものでもない。お互いが思い合って尊重し合って、そういう努力があって、初めて維持できる」という言葉だった。

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