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【西穂山荘ラーメン珍道中】5/30上高地34日目

登山の日の朝食
肉じゃが丼
アスパラの白和え
もやしサラダ


12年前は山荘飯は高いとケチって食べてこなかった西穂穂高名物のラーメンを食べに行こうと休みの計画を立てていた前夜のことである。

山小屋は毎朝早い。しかし休みの日にそれなりの標高の登山に行くとなるといつもより早起きして出発することになる。

寝るか、山のぼるか。
けっこうこの二択に迫られのが休みの前夜の葛藤である。

寝溜めしてダラダラしてウクレレ弾くのもいいなぁと迷っていると、イタズラ好きの厨房組のカワノ・モエ両名が私が山登れるようにオニギリ作ろうと言い出し、後に引けない状況を作りだす。

どうやら私が結局寝坊して、バツが悪そうに我らが小屋でオニギリをムシャっているオチに期待していたらしい。

モエちゃんも休みだったので

西穂登山道の入り口は
二輪草がお出迎え



試しに山に行く?と誘ったが

『11時までは寝たいんで行かないと思います』

とキッパリ休みの日は寝溜めすることを主張。

翌朝のこと、こうなりゃ意地でも出かけてやると奮起し5時には起床して荷造りしていると。

突然『私も付いてっていいですか?』とモエちゃんが登山を希望してきた。

珍しく早く起きれた休日に何やらお告げの様なモノを感じ取ったらしい。

間もなく出発という所から慌てて、準備して登山計画書を練り直す。

急登中に突然
糖分が足りないっすと
突然私のオニギリを齧り出す奇行
ちょっと待ってと言えなかった山道
もはや山女と呼ぶのが相応しい
場慣れ感


途中雪道もあったので安全を心がけていたが、元大学ラクロス部のゴリゴリの体育会系だったモエちゃんは3時間のコースタイムの登山道を長靴と手作りピッケルでサクサクと登り切り2時間半で制覇。



太ももまで雪にハマった私が助けられる始末。

せっかくだから山荘から30分ぐらいで眺めの良い所まで行く?

と聞いたが…

イヤ…イイっす…と
山荘より上の登山をアッサリ断り

眺望は良好でした


塩味が身にしみて美味しかった

二人でラーメンを食し、記念の手拭いを購入して無事に下山。

登りはラーメンを楽しみに登り
下りは温泉に恋焦がれて

天気にも恵まれ良い登山となりました。
下山中、彼女の長靴に雪が詰まり、ずっとドナルドダックの呻き声の様な奇怪な音が鳴り、河童橋でmont-bellのサンダルを買ったモエ氏でした。

僕のことは嫌いになっても山は嫌いにならないでね、と何回か彼女に伝えたが

次の日も筋肉痛もなくケロッとしていた彼女を見て安心しました。

是非また登ってもらいたいもんです。

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いちょうよもぎ
いつか間借りではない正式な自分のお店を持ちたい。 これまでに無い滋養と楽しさに満ちたモーニングで 他人様の朝を彩れる様になるまで、その全過程をnoteに残します。 面白かったらサポートして下さい。 貴方も世界でも稀なモーニングの当事者となって見届けて下さい。

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