いちょうよもぎ

夏は上高地の山小屋で働き 冬は沖縄でのんびりするエッセイ

いちょうよもぎ

夏は上高地の山小屋で働き 冬は沖縄でのんびりするエッセイ

マガジン

  • 低空飛行でいきませう

    都内の静かな住宅町にあるラーメン屋さんを間借りして始まった モーニングcafe「低空飛行」 機長いちょうよもぎの日々が始まります。

  • 日めくりモーニング

    モーニンcafeの日常フォトと呟き集

  • South Okinawaへのススメ

    沖縄旅行では美ら海やリゾートホテルひしめく北部エリアが人気だけど、静かで過ごしやすい南部エリアの魅力を伝えたい!!南城市に住まいながら、隠れたスポットやお勧めの店を自分の足で探して、紹介するマガジン。

  • 日課的Okinawa散歩録

    散歩は旅です。日々の発見をお届けするフォトエッセイ。

  • Sunday Morning Tour

    日曜日の朝にモーニングを巡る体験記✨

最近の記事

  • 固定された記事

カワノさんの禅カレー

カワノさんのカレーについて小屋の従業員たちがあれこれとレッテルを貼り始めたのには訳があって。 例えば私の母親は玉ねぎを飴色になるまで炒め、トマト缶を入れ、2種類のカレー粉をMIXさせて計2時間かけてオリジナルのカレーを作ったりしている。 質問なぞすれば、母なりの工夫や工程をベラベラと喋り始める。 世の中溶かすだけで味が整うカレー粉が溢れているが、自覚的に料理をしている人はパッケージの裏面通りに作らない人も多いと睨んでいる。 簡単に作れるからこそ、最低限自分の味を表現し

    • ○○村でお家を借りてみた①

      借りたお家にはまだ住めないので、 近所の農家さんの家で居候生活が昨日から始まる。 不動産契約翌日、ハウスに行ってみた。 中は以前見た時より、だいぶ片方づいていた、中の総量は思ったほど多くなそう とりあえず、片付けも早めに見積もりを出したいと思ったが、 外の残地物が頭痛い。 何にせよ、とりあえず、種類別に仕分けをするところから始めようと思った。 しかし、家にいてわかったが現状のまま正直住みたくない。 例え、トイレが回収されたとて、寝泊まりするのが億劫に感じるのは ・雰囲気

      • くせを炙り出す山小屋の日々

        さすがにずっと山では生きていけないなあ。 そういう気持ちを胸にしまい、12年前に山小屋で働くことに一区切りつけた記憶がある。 その時は結婚するつもりでいたし、東京で生き方をもう一度模索しようとしていた。 その頃はもう少し人生が楽観的で、真剣味を求めていた。 そのなんならまだ何者かになれるのでは?という足掻き(あがき)のようなものもあった気がする。 山小屋という楽な生き方(楽ではないのだが)は、知的労働の少ない運動率の高い仕事ばかりしていては、自分をダメにするなあという危惧

        • 山小屋と言うより

          上高地という大自然の中の山小屋で暮らしてはいる。 山小屋というワードは自分の生活を説明する上では欠かせないものになりつつあるのだが。 「小屋に遊びに来てよ」 と休暇先の沖縄の知り合いに気軽に声をかけるのだが、山小屋がどんなところかピンと来てない様子で、どうやら大変な思いをしないと辿り着けない場所だと恐れ慄かれることもしばしば。 海抜0メートルの民からすると山という存在、まして北アルプスなんて遥か遠いおとぎの国の話をされているようでポカンとされる。 標高1500メート

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        カワノさんの禅カレー

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        記事

          ハゲと生きる

          薄毛を気にし始めたのは14歳ごろからだろうか。 「お前は絶対ハゲるけん気をつけりー」と無知でバカな忖度ない博多っ子のクソ同級生に予知されて25年。以来ずっとハゲを気にしている人生を送っている。 世界の終わりの大予言は当たらない代わりに、僕の頭部には大王のUFOが舞い降りたの如く荒廃し、間も無く終わりを迎えようとしている。 ハゲを気にする25年の半分はしっかりハゲとして生きている。 ハゲるんじゃないかと恐れ慄く15年の人生と。 ハゲてしまってからの人生を10年送って既に40

          2月の北部沖縄は花見とタンカン狩りが同時に楽しめる!?

          沖縄では2月に桜が見頃になる。 実りの季節も同時にやってくる 沖縄の冬は植生のパラダイス。 収穫と花見を同時体験!? タンカン狩りと桜を目的に 沖縄北部へと姉夫婦とで出かけた。 北部の山沿いを走っていると 濃いピンクの山桜が拝める。 木下で酒を飲み交わす習慣はないので ドライブ花見が一般的らしい。 今帰仁(なきじん)城跡 沖縄出身の義兄も 10年連れそう姉も 初めて訪れるという 在住の人が意外と見落とす世界遺産。 たんかん畑は今帰仁城跡の近所 ツアーも来てて賑わっ

          2月の北部沖縄は花見とタンカン狩りが同時に楽しめる!?

          【今いゆ玉しろ】新感覚の坦々沖縄そば

          体重が70キロに到達した残念無念記念にボルダリングジムに通い出した。 どうにも運動不足と食い意地が加速して、沖縄に来てから5キロも太ってしまった。 あと3ヶ月で8キロ痩せてやると思い。 2時間ほどジムで汗を流した後、健康とダイエットおやつとして最適かと思われる素焼きくるみを買おうと瀬長島と本島を結ぶ交差点にある業務スーパーへ。 するとスーパーの隣ではためく大きな暖簾が目に止まり。 ランチ終わりと思しき人集りが店の前にできていた。 これはきっと美味しい店だと確信。 ジ

          【今いゆ玉しろ】新感覚の坦々沖縄そば

          【沖縄南城市】思わぬ散歩で5キロ歩いて見つけた景色

          沖縄の南城市に住んでいる私の基本の移動手段はバイクである。東京で乗っていた小型二輪をフェリー輸送してまで運んだのは、一昨年に新車で買ったもので、売るのも忍びなかったのである。 そんな相棒だが最近ブレーキの効きがイマイチだなと思い、お買い物ついでに近所のバイク屋さんに寄ったら、フロントの潤滑油が漏れていて、ブレーキをかけるとツルツルと滑ってしまっているという。 「直すまで乗らない方がいいですよ」 と言われ即入院となる。 お買い物も中断して書類をとりに一旦家に帰らないといけ

          【沖縄南城市】思わぬ散歩で5キロ歩いて見つけた景色

          誕生日会を卒業した思い出

          30代最後の誕生日を迎えた。 ぐうたらして、夜更かしして、昼まで寝て太り始めている。 猫のように気ままな沖縄の日々も、あと2ヶ月もすれば終わる。再び山小屋の生活が始まるので、だらけ過ぎてもダメなのだが。 ぼやぼやヤキモキしながら幼い頃の誕生日の記憶が蘇る。 私は海外駐在員の子供であった。 当時キツめの共産主義国にひしめき合うように住んでいた駐在員一家の連携は強かった。誕生日会と言えば、日本人が絆を深める大切な行事で、主役の子の家に親子揃って押し掛け盛大に祝わったもの

          誕生日会を卒業した思い出

          沖縄そば峰(みね)で南城を感じて

          南城市という場所はまだ僕にとってはまだ分からないことだらけ。 静かで住みやすく移住者が多い土地。 初めて沖縄に来た人にすれば、海を眺めながらぼんやりドライブしている内に通り過ぎてしまうかもしれない。 南城で沖縄そばと言えば、必ず峰(みね)の名前が上がる。 峰は沖縄由来の麺文化を、麺、ダシ、具から全てこだわり抜いて創作したお店だ。 洗練された沖縄らしさを食べさせてくれるので、地元の人にも旅行者にも大人気でいつも賑わっている。 至極あっさりしたほのかに甘い和風ダシに、ツ

          沖縄そば峰(みね)で南城を感じて

          【孤独回避!?】ウクレレを鳴らし続ける為の秘密の心得

          ウクレレという弦楽器を練習し始めて1年が経つ。 三日坊主な私が大人になって始めた事で1年間続けられたのは本当に奇跡だと思っている。 腕前の良し悪しは置いといて 私なりにこの奇跡にどういう心境の変化と、要因があったのか考えてみた。 多分1年のうち数回ぐらい自分を騙せたんだと思う。 楽器に挫折した人!手をあげて誰でもチヤホヤされたい衝動に駆られて、人生の節目に楽器に手を出すことはあると思う。近年ではコロナ渦のステイホームで、手を出しやすいウクレレを幾千人が買って、三日と

          【孤独回避!?】ウクレレを鳴らし続ける為の秘密の心得

          日焼けを気にし過ぎるOkinawa散歩

          晴れた日はできるだけ散歩に努めようとしている昨今のこと。 海が近いのはいいが、日差しが強いのは考えもの。 肌が弱いもので、出来うる限り日焼けを避けたい。 そこで首から上を全て覆うことができる日除のツバ付き帽子を買った。 これにサングラスをかけて、散歩が終わったら浜辺でウクレレの練習でもしようと、ケースを担いで歩きだす。 のどかな南城市の玉城。散歩している人は稀で、歩いているだけでも注目を浴びる。 すれ違う車の車内から不穏な視線を感じる。 考えてみたら首から上は黒い

          日焼けを気にし過ぎるOkinawa散歩

          CPAPハイスクール2〜自覚できないまま病へ至る道

          証言1 私のイビキを初めて指摘したのは、N氏という大学時代2つ上の先輩だった。夜になると襖の向こうでブタの気配がするということだ。 私が住んでいたアパートはサークルの溜まり場みたいなところだったので、N氏だけでなく、数名の友人からも指摘を受け、私は常人よりもいびきがうるさい事実を学生時代に自覚することができた。 証言2 20代後半から4年ほど同棲していた頃のこと、当時の彼女に何度も聞いて確認したのだが、私はイビキをかいていなかったらしい。後々に分かった事だがシングルベ

          CPAPハイスクール2〜自覚できないまま病へ至る道

          CPAPハイスクール1〜無呼吸指数46.3回/時

          私は生まれて初めて医者との会話を録音した。 断りを入れてないので盗聴と言われても仕方ないが、人生の節目に医者からの重大な診断を聞き逃すまいとした真っ当な行為であり、悪用するつもりはない。 会話の冒頭、スマホから流れ出てくるのは 「それでどうします?やりますか?」 という決断を迫る言葉。 医者はまくし立てた。 「1時間に20回以上でもうCPAP治療の適応なんですよね。1時間に20回というのはね。およそ3分に1回呼吸が止まっているという事なんですよ。46回ってことは、

          CPAPハイスクール1〜無呼吸指数46.3回/時

          Cafe bean’s でトトロ味な日和

          南城市に越してきてまだ数ヶ月。 私は長野【上高地】と沖縄【南城市】の2拠点で生活している。 と言っても沖縄にいる時間は冬の3ヶ月程度、特別仕事もせず、兄や姉の宿家業を手伝いながら旅先としての南城、ひいては南沖縄を中心に自分の足で回ったお店やスポットを紹介しようかと考えている。 前々からお勧めされていた近所にあるCafe ビーンズ。 トトロ味のある店内。 というか店内にトトロがいる。 そして窓辺から本物のトトロが出てきそうな植物達を堪能できる。沖縄にいるトトロはきっと

          Cafe bean’s でトトロ味な日和

          手紙(はるちゃんおめでとう)

          はるちゃん 誕生日おめでとう。 誕生日の祝い方って分からないけど、貴方の旦那様からはるちゃんを紹介してもらった時、友達の奥さんという枠がすぐに外れて、僕にとっても大切なはるちゃんになったことが昨日のことのように思い出されます。 はるちゃんはもしかしたら旦那さんよりも、自分を素直に導いてくれる存在かもしれません。 それはきっとはるちゃんが、丁寧に、はるちゃんらしい生き方をしていて モヤモヤして疲れてしまう自分と向き合い、絵を描いたり、花を飾ったり、手抜きの料理にしたって味

          手紙(はるちゃんおめでとう)