くせを炙り出す山小屋の日々
さすがにずっと山では生きていけないなあ。
そういう気持ちを胸にしまい、12年前に山小屋で働くことに一区切りつけた記憶がある。
その時は結婚するつもりでいたし、東京で生き方をもう一度模索しようとしていた。
その頃はもう少し人生が楽観的で、真剣味を求めていた。
そのなんならまだ何者かになれるのでは?という足掻き(あがき)のようなものもあった気がする。
山小屋という楽な生き方(楽ではないのだが)は、知的労働の少ない運動率の高い仕事ばかりしていては、自分をダメにするなあという危惧