![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160581769/rectangle_large_type_2_ae4154b5aeb3414713dd272f6e986d23.jpeg?width=1200)
風景
風景との出会いは一期一会だ。
三連休は高知を旅した。土曜始発で高知駅に向かい、ひろめ市場で朝酒を嗜んだ後に高知城に向かうも途中で大雨に会った。天守閣は締め切られ、廊下も雨で濡れており、靴下を濡らしながらの見学だった。
大雨の影響で、四万十方面の電車が立て続けに運休になるも、夕方に無事復旧して、宿のある中村駅まで辿り着けた。香川→高知の便も昼以降は運休になったので、無事に宿まで行けたのは運が良かった。
翌日は朝五時に起きて、四万十川の道沿いを3時間ほど散策した。少しずつ夜が明けて、空が橙色と水色に染まり、水面に光が映える風景は素晴らしかった。前日の雨の影響か、川の流れは激しく、橋を渡る際には恐怖と共に畏敬の念を覚えた。
散策の後、バスで足摺岬まで移動をした。見渡す限りの海に、太陽の光が輝いて映る。急峻な崖の上に立つ白い灯台。そして、反対側の山は、まだ紅葉もせずに緑で溢れている。11月とは思えない気候の中、汗ばみながら波の飛沫と音を感じる。
風景に心打たれる時。それは、もちろん観光スポットの場合もあるけれど、全く偶然の出会いもある。たまたまその時間にその場所にいたから見られる景色、その時の体調だから感じられる気候/音/香り、そして時を同じくした人々や動物達。そんな偶然との出会いの方が、心に残る記憶になる。
風景との出会いは一期一会だ。
でも、必ずしも旅である必要は無いのだろう。
日常も一期一会の連続である。
それを感じられる心の余裕があるかどうか。
転職して一か月、慌しい日々を送る自分へのメッセージも兼ねて。